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幼い頃に母親からの愛情を受けなかった人が、自分を愛すべき理由

子供の頃に親からの愛情を受けなかったという相談がよくくるという、メルマガ著者『手塚千砂子『自分を味方にする法則「ほめ日記」&命のワークで希望の実現を!』』の手塚千砂子さん。今回も幼い頃から母親に肯定されなかったり、甘えさせてもらえなかった相談者から、「母に対してイライラしてしまい、どうすればいいのか?」という質問に対して、アドバイスをしています。

「子どもの頃に親の愛情を受けなかった」という相談

私は、「子どもの頃に 親の愛情を受けなかった」という人のご相談を受け、 ご指導することが多いのですが、ほとんどの悩みは「今」の自分を自分で育て られる――という実感をつかんでいただくと、解消していきます。

この「実感をつかむ」ためには、自分が自分に愛情を注ぐ習慣をつけなければ なりません。その習慣をつける最良の方法は「ほめ日記」だと、私は多くの 実証から、確信を得ています。    

過去に味わった寂しさや悲しさ、悔しさは、往々にして成人してからも引き ずるものですが、いつまでもそうしていては、「今」の自分にも、「未来」の 自分にも、ネガティブな影響を与えてしまうので、人生がもったいないですよ ね。

もしも、あなたが親との関係にネガティブな感情を抱いているなら、今回の MYさんの質問への回答を参考にされて、「ほめ日記」を実践していただきた いと思います。  生育過程がどのようであっても、私たちすべての命には「幸せになるタネ」 が組み込まれているのです。一緒に愛をもって育てていきましょう。

読者からの質問:幼い頃、母は私に無関心でした

MYさんから 頂いた質問です。

「『ほめ日記』を書き始めて数か月、だいぶ気持ちも安定し、穏やかでいられる時間が増えたのですが、母との関係でどうしてもまだイライラしたり、つい酷い事を言ってしまい、なかなか優しく出来ない自分です。離れると反省するのですが、何とか母に優しくしたいと思うのに難しいです。

母に対しての自分を、どう褒めていいか分からず相談のメールを送らせて頂きました。小さな頃、母は私に無関心だったように感じています。幼い日から、それが当たり前ながら寂しく、悲しかったです。私が言った事に反応してくれると、意外でとてもビックリした記憶があります。

学校に行くようになってからは、勉強のことでいつも怒られていました。学校の授業もついていけず『自分はダメ、頭が悪い』という気持ちでした。母は、後になって心の勉強をして、今は無関心ではありませんが、私はいまだに母から肯定されているという気持ちはよく分かりません。ずっと物心着いた時から孤独でした。自分を愛したいです。よろしくお願いします。」

イライラするのは ムリもない(MYさんへの回答)

MYさんは、幼い頃からず~っと寂しかったのですね。

自分の気持ちを一番分かってほしいお母さんに、分かってもらえない甘えさせてもらえない愛されていない――と、幼なくて意識化できていなかったとしても、そうした寂しさを抱えたまま大人になったのですね。

たくさんの悲しみや苦しみがおありだったことでしょう。よく頑張って生きてきましたね!えらかったですよ~。
そのお母さんに対して、「まだイライラしたり、つい酷い事を言ってしまい、なかなか優しく出来ない」ので、 反省したり、「なんで優しく出来ないのか」と思い悩んでいるのですね。

けなげだな~と思います。「優しくしたい」と思っていることは、あなたが充分に優しい気持ちの持主だ、ということですよ。あなたがお母さんにイライラすることや、何かキツイことを言ってしまうことは、私からみたら無理もない、当然のことだと思います。

あなたの心の中には「甘えられなかった不満」や「分かってもらえなかった悲しみ」が、大きなシコリになって残っているので、幼い頃に言語化できなかったそうした思いがキツイ言葉になって出てくるのです。

それに加えて、今現在のお母さんに対しても「なんで分かってくれないの」「もっと私の気持ちを尊重してよ」「愛してよ」と言う気持ちが、あなたの気持ちの中にあるのだと思います。(あって当然なのですよ)。

それもイライラする原因だと思います。そこで、どうするか――ですね。

自分を抱きしめてあげましょう

質問に「母に対しての自分を、どう褒めていいか分からない」とありますが、

★今は、「お母さんと向き合っている自分」をあまり意識しない方がいいと思います。「母に対する自分をどうほめるか」ということを、考えないようにすることですね。

そのことにとらわれていると、イライラはいつまでも消えませんから、お母さんとは “心の中で距離を置く” ようにしましょう。それよりも先に、自分に優しくすること。自分をほめて、抱きしめて、癒すことが先です。

★お母さんと関係のない あなたの行動や仕事、感性や発想などを、基本に従って毎日ほめましょう。

★「ほめ日記」の一定の効果は既に出ているようですから、「プラスの変化・発見」にも目を向けて、ほめて下さいね。

★もし、子どもの頃のことをふっと思い出すようでしたら、当時の自分の気持ちを優しく受け止め、ほめてください。「寂しかったね~、でも 乗り越えてきてえらかったよ。いい子だったよ」というように。

★ただし、無理に子ども時代を思い出すようなことはしないでくださいね。過去よりも「今」のあなたの心が明るく希望が持てるようにすることが先です。

私は「過去はそのままにしていても、前に進める」という考え方で、多くの方の「自己実現」をサポートし、見守ってきました。(過去を整理しなければ前に進めないという考え方には、反対の立場です)。

「ほめ日記」の継続で “ほめ回路”を作り、セロトニン等の幸せホルモンの分泌をよくしていくことで、「今」のあなたは精神的に楽になり、いいことが増えてきます。

★お母さんにイライラすることがあったら、その自分の気持ちを優しく受け止めて、「ムリもないよ。イライラしなくなる時を待とうね~」と 言いながら自分の体に手を回して、抱きしめてあげましょう。うまく出来なくても 気にしないこと。

★自分を抱きしめてあげたら、「ほめ日記」に「抱きしめてあげたね、自分に優しいね」と書いてほめましょう。

自分への愛が 目覚めてくる

★上に書いたことを継続しているうちに、命の中に眠っていた「自分への愛」と「自己尊重感」が、徐々に目覚めてきます。「自分を愛したい」というあなたの願いは実現しますよ。

★子どもの時に 親の愛情不足によって知能や情緒の面でバランスが悪くなったとしても、のちに愛情を注ぐことで回復は期待できるということは、脳科学で言われていることです。親の愛を受けることがムリなら、自分でたっぷりの愛を注いであげましょう。

★そうするうちに、イライラも減ってきて、あなたの心には愛のエネルギーが満ちて、どなたかの愛を受ける日が 必ず来ると思います♪ その頃には、お母さんにも優しくできるようになるはずです。お幸せをお祈りしています。

image by: Shutterstock

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「自分を味方にする生き方」には 法則があります。その法則に従って「人生に成功する思考」を脳と心に定着させると、目標の達成、幸せの実現など、あなたが望むことを、あなた自身がサポートし、寄り添いながら実現に導くことができます。そのための実践と理論を、ご質問や実践された方の体験談を交えて分かりやすくお伝えします。

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