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「ウチは大丈夫だから」という夫婦に限って突然、離婚するワケ

「ウチの夫婦仲は大丈夫だから」なんて思い込んでいる男性諸氏、ちょっと考え直したほうがいいかもしれません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』で著者の真井花さんが取り上げているのは、そんな思い込みを抱いている男性に限って奥さんから突然「三行半」を突きつけられるケースが後を絶たないという、ちょっと恐ろしい話。もちろんその「予防対策」もしっかりと記されています。

「ウチは大丈夫」の恐怖

さて、本日は恐ろしいお話。

先日、すっかり結婚記念日を忘れていました。いろいろな方から「仲がいいですね~(^m^)」とよく言われます。そうねえ。まあ、たしかにヒトツしかないパウンドケーキはたいてい半分づつシェアしますし、深刻なケンカはしたことがありません。

ところが、知人夫婦の中には、残念なことに離婚してしまう方たちもいるんです。まあ、夫婦のことは夫婦にしか解らないと言いますからね。で、ポツポツとコトの次第を聞くんですが、この中で実に特徴的なのが「仲が良いつもりだった」というセリフです。離婚に至るなんて晴天の霹靂。テレビドラマの中だけのつもりだったわけなんです。それほど自分たち夫婦は仲良くやっていると思っていたと。

これ、すごく問題ですよね。離婚に至るほどの問題が当該夫婦にはあったはずなのに、それが少なくともこのセリフを言う側には全く共有されていなかったということですから。離婚をどっちが言い出すにせよ、そこに至るまでに何もなかったはずがなく、また相手に対して何も話さなかったはずはありません。

何か問題がありしかも話になっているはず」なんですよ。それにも関わらずコトの重大さが見過ごされノーテンキなセリフに結びつくわけですね。もう、コミュニケーション不全ここに極まれりです。

…でね(◆_◆)、案の定といおうかやっぱりといおうか(あ、同じ意味か)このセリフを言うのが全員」ということです。ま、私の見聞きした分だけですけど。つまり、なにか問題が起き、それを妻が夫に相談しているのに、夫は問題の深刻さを理解せず、軽く流してしまうということです。

以前にも書きましたが、女性がハッキリ何かを言ってきたときには、かなり勇気を出しているときで、つまりそれだけ心理的に追い詰められているときなんです。だからこれをスルーしてしまうのは致命的です。そうなんですよ、男性読者さん。

で、むげにスルーされた妻は、深く傷つき

女性お得意の思考暴走してしまうと。で、なにかのキッカケでホントに別居や離婚に至ってしまうんです。

…こんなの、ホントはどちらも望んでいませんよね。

それならどうするのか。

離婚してしまった男性からよく聞くセリフが「仲がいいと思っていた」でした。女性が密かに夫に失望し、傷つき、怒り、修復しがたいミゾを感じているのに、ぜんんっぜん孤立感が男性に伝わっていないという恐ろしい状態を表す言葉ですよね。

そうは言っても、女性も男性も別居とか離婚を望んでいるわけではなく、できれば仲良く親密に過ごしたいはずなんです。

で、今日のお話はここから。この恐ろしーコミュニケーション不全をどうやって乗り越えるかです。

ここからは、男性読者にお願いしたいんです。これを回避するのは、主として男性のタスクです。この話の根源にあるのは、男性の危機察知レーダーのニブさです。まあ、察する能力の低さと同じ意味ですね。結局のところ、これをなんとかする必要があるわけですよ。

んじゃ、ドーするのか。

正直なところ、なにか問題があったときの相談にちゃんと乗ってあげてしっかり話ができればいいんだと思うんです。

…でもさ、いつが「問題があったとき」なのかがわかるくらいなら、そのニブくないんですよ( ̄∇ ̄)。なので、問題が起こる前になんとかフォローした方が確実なんだろうと思うんです。うん、多分。

この「問題が起こる前に」って、どうやるのかなんですが、それは毎日今日はなにかあった?」と訊いてみることです。あ、いや、その、もったいつけてソレかよとか言わないでくださいね。だって、問題は起こってないわけなんだから、こういうセリフになるじゃないねえ?

なかった日の会話は、問題解決型の男性脳からすると、実にくだらなくつまらなく感じられるかもしれません。ですが、問題があったときに素早く察知できないかもしれない以上、こういう風に毎日聞くのが最も確実なはずです。

なので、これをくだらなくつまらないと言わずに、毎日訊いてみてほしいんです。意外と重大な家族の問題が発覚するかもしれないし、なによりオクサマと認識を共有できるんです。問題や危機をオクサマ独りで抱え込んでしまうのを防げます。

「ウチは大丈夫♪」。このセリフが出て来たら、ご夫婦でよくよく話し合った方がいいのかもしれませんよ。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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