まるで戦前の騒ぎ。北朝鮮のミサイル発射を新聞各紙はどう伝えたか

 

日米の立場は完全に一致

【読売】は1面トップに2面、3面、4面、6面、8面と9面、11面に識者の見解、34面35面の社会面も。見出しから。

1面

  • 北ミサイル「火星12」か
  • 中距離弾道弾 日本通過5回目
  • 安保理、緊急会合へ
  • 首相「レベル異なる脅威」
  • 「世界を侮辱」 米大統領

2面

  • 米朝また冷却化
  • 対話の期待しぼむ
  • 北、大気圏再突入検証か
  • 火星12 実戦配備想定の可能性

3面

  • 迎撃態勢に課題
  • 北海道「予想外」■能力限界も
  • 住民周知 一部で混乱 Jアラート12道県に
  • 日本通過は許されない暴挙だ(社説)
  • 国際社会は新たな脅威に警戒を(社説)

4面

  • 北制裁 中露へ働きかけ
  • 政府、安保理を念頭
  • 外相、米韓と電話会談
  • 「深刻な事態」与野党非難 閉会中審査きょう開催

6面

  • 文氏「対話路線」捨てず
  • 韓国内で批判も
  • 「脅威を過小評価」
  • 露、北に自制要求へ
  • 中国 手詰まり感 呼び掛け 北から「無視」

8面・9面

  • Q 日本の危機になぜ円買い?
  • 北緊迫 円・金買い
  • マネー「安全資産」に逃避
  • リスク嫌い世界的株安

34面 35面

  • 航跡追尾に全力
  • 海幕長「北、能力上げた」
  • 早朝の警報 動揺
  • 「どこに避難すれば」

uttiiの眼

見出しを見て分かるように、とにかく日本上空通過を強く非難し首相がレベル異なる脅威としていることを強調している。

社説は、《朝日》の「視点」が「日米の足並みのずれ」に懸念を示していたのに対し、《読売》のものは、日米同盟への全幅の信頼を確認するような書きぶりになっている。「トランプ大統領が安倍首相と電話で会談し、『同盟国として、100%、日本とともにある』と述べたのは適切だった」とし、「首相も会談後、『日米の立場は完全に一致している…』」と述べたことを取り上げている。

逆に、韓国に対しては文在寅大統領が「対話路線」を捨てないことに対して、韓国国内でも「北朝鮮の脅威を過小評価しているとの批判が出ているという。ロシアは「制裁によって影響を及ぼす手段は尽きた」として、北朝鮮に対してミサイル発射を自制するよう働きかけると。中国は、北朝鮮と米国の双方に自制を求める呼びかけを行っているが、「両国から無視され」ており、対応は行き詰まっていると。

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