プライベートでもビジネスシーンでも「好感度」は重要。相手にいい印象を与えられる表情や振る舞いというものは、身につけておいて損はありませんよね。無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが今回教えてくれるのは、好感度をアップさせることができる、ごく簡単な方法。逆に「NG事項」も紹介しています。
その表情が誤解を招いているのかも…
表情、立ち居振る舞いのせいで、コミュニケーションや印象面ですっごく勿体無い思いをしている方って少なくありません。
研修をしていると、真剣に考えて参加しているのに、全くそうは見えずにむしろふてくされているように見えちゃうような表情や立ち居振る舞いをしているせいで、グループワークの空気を重苦しいものにしちゃっている人って案外多いと感じます。
これ、すっごく勿体無いです。だって、表情や立ち居振る舞いだけで、「あの人って◯◯な人だよね」「あの人のせいで◯◯になった」ってネガティブに見られちゃうわけですから…。
ユーチューブの動画でこう言ったノンバーバル(非言語)コミュニケーションについてアップしてほしいとのご要望もあったのですが、あまりにも範囲が広くて…。そこで今回はすっごくシンプルなことなのですが案外、意識しないとできていなかったりする表情や立ち居振る舞いについてお話したいと思います。
好感度の高い表情のポイント
これはもう「笑顔」以外の何物でもありません。それも
- 目だけで笑顔を表現する
- 歯を見せて笑顔を作る
これですかね~。
あなたは鼻から下の部分を隠して鏡の前に立って笑って見たとき、「笑顔」の表情ができているか確認したことってありますか? 実は鼻から下を隠すと「笑顔」に見えずに無表情に見える人って少なくないのです。特にこれからの時期、マスクをする機会が増えますよね。マスクをすると鼻から下が隠れちゃうのですが、すると自分では笑っているつもりでも相手からは笑っていないように見えちゃったり無表情に見えちゃったりします。そのせいで「なんか話にくい人」「何を考えているのかわからない人」、こんなふうに思われたりするんですよね。
是非、鏡の前で鼻から下を隠して一度笑って見てください。そして笑顔に見えないなら、笑顔を作る練習をしてみましょう^_^。
次に「歯を見せて笑う」です。ずいぶん前に「ちょっと高めの歯磨き粉で歯を磨くと自己肯定感がうっすらとアップする」ということをお話ししました。
面白いのですが、自分に自信がない人や自分のことが嫌いな人って、歯を見せることを極端に怖がってたりするんです。歯を見せるということは、自分の隠れている部分をさらけ出すっていう心理も働きます。自分の見られたくない部分を相手に隠そうとする行為の一つが「歯を見せない」ということだったりします。(※ お仕事柄常にマスクをつけている場合は違いますよ)。
なので、笑顔の際に「歯を見せずに笑う」ということは、相手の無意識に「何かを隠している」という印象を与えちゃうんですよね~。
そういう意味でも高い歯磨き粉、高い歯ブラシでちゃんと歯を磨いていつでも歯を見せられる心理状態にしておくことって、結構大切なことだと考えてます。100均でも歯磨き粉や歯ブラシが売ってますが、せめて歯磨き粉だけでも1,000円くらいのものにすることをおすすめしますよ~。歯の健康にもきっと役立つはずですしね~。
ちなみに歯を見せる笑顔の練習は、割り箸を1本口にくわえながら「イー」の口の練習をすることですかね~。表情筋も鍛えないとどんどん落ちていきます。筋トレしましょう^_^。
それと今回は「笑顔」についてピックアップしましたが、是非「喜怒哀楽」を表情や目で表現できるように練習するといいですよね~。
好感度がアップする立ち居振る舞いと言い回し
「立ち居振る舞い」と「言い回し(言い方)」についてです。
<悪い印象を与えがちな振る舞い>
- 腕組みしながら会話する
- 椅子にのけぞって座って会話する
- 極端な猫背で会話する
- 貧乏ゆすりしながら会話する
- ペンをカチャカチャさせたり回しながら会話する
- 目を一度も合わせない、あるいは、目をひたすら見つめて会話する
- パソコン画面やスマホ画面を見ながら会話する
- 時計をチラチラ見ながら会話する
- 頷かない
こうした立ち居振る舞いは、コミュニケーションの相手に悪印象を与えちゃうことが多いので意識してやらないようにしたいものですね。
立ち居振る舞いの基本的なポイントは、相手が動揺したり不安に感じることなく「誠実」「信頼」「安全」「共感」「受容」などを感じてもらうように動きや姿勢で表現することだと僕は考えてます。具体的に言えば、
- 手のひらを相手に見せながら話す
- 姿勢を正す
- 首の動きだけではく体で正対して会話する
- つま先は相手側に向ける
- 会話の最中によく反応する(相槌、うなずき、促進)
たったこれだけでも印象って全然変わります。もちろん「笑顔」をお忘れなく^_^。
それと「不快な言い回し」についてもちょっとだけ触れましょう。
<不快な言い回し>
- 普通◯◯でしょ
- どうして◯◯しないの(◯◯してるの)
- ◯◯するべき(べきじゃない)
これらは全て話し手の「価値観」が反映された言葉です。話し手にとっては「当然」なことかもしれませんが、聞き手にその「価値観」がない場合だと、「この人って相手の立場を尊重できない人だな…」と警戒心とか敵対心とかを植え付けてしまいかねません。
僕も「自分の常識は世界の非常識」とよく自分に言い聞かせていた時期がありましたが、無意識に自分の価値観を相手に押し付けていることに気づいていないことって多いと感じてます。
意見を述べるときは
「◯◯だと私は思うんだけど…(あなたはどう思う?)」
「◯◯だと私は感じるんだけど…(あなたはどう思う?)」
というふうに表現することで、あくまでも「私」がそう思ったり感じただけであって、「あなたはあなたで別な思いや考えがあって全然OKです」ということがわかりやすいように伝えてみましょう。こうした何気ない言い回しにも気を配るとより他者とのコミュニケーションはスムーズになると思いますよ^_^。
とはいえ、ここら辺のお話はスキルやマナーの話であって、あくまでも基本は「ありのままの自分」を表現すればいいんじゃないかなって思います。どんなにスキルを駆使しても残念ながら伝わらない人には伝わりませんから^_^。
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