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なぜAppleのPCはマッキントッシュなの? 林檎とMacの深い関係

どこか懐かしい食べ物を愛情込めて紹介する無料メルマガ『郷愁の食物誌』。今回は、iPhoneやMacの製造・販売元であるApple社の社名や製品名にも使用された「りんご」と「マッキントッシュ」という名前について、メルマガ著者のUNCLE TELLさんが紹介しています。旭(あさひ)という品種の「りんご」と日本の関係、そしてパソコンにも使われている「マッキントッシュ」という名前と「りんご」の関係は何なのか、知っておいて損はありませんよ。

Mackintosh=旭(あさひ)? りんごにまつわるエトセトラ

パソコンのOSの世界シェアはWindosが圧倒的だが、どっこいMacマック)も熱狂的なファンに支持されている。アメリカはアップル社のマッキントッシュ、愛称マック。では、その「マッキントッシュ」とは、またマッキントッシュがなぜアップル(りんご)なのかと、疑問に思っていたが、調べているうちに、それはリンゴそのもののことだとわかった。

Mackintosh Red、日本名は「あさひ)」。紅玉、国光、祝、とともにその名前は懐かしい。その昔、「旭は酸っぱい、酸っぱいのは旭」などともいわれたというが、その味については、私もどうも、だだすっぱいというくらいで印象は薄い。

旭といえば、祝(いわい)に続く早生種、青いうちに採って、水道の水などを霧状にして掛け、人工着色している光景を通りすがりによく見かけたものだ。酸っぱいが代名詞の旭だが、実は完熟すると、どこもかしこも濃暗紫紅色になり、香り、歯ざわり舌ざわりもやさしく、酸味もほどよく効いて味の濃いうまいりんごになるというのだ。完熟したモノの香りと風味は格別という評価も。旭が酸っぱいという、いわば定説は、店頭に並んだ旭が、ほとんど未熟品であったために出来上がったことのようでもある。 

「旭」はカナダ原産、カナダのJohn McIntosh氏(1777~1846年)によって偶発実生から発見され、McIntosh red と名づけられた世界的品種。このりんごが日本でも知られるようになったのは、1890年(明治23年)に、カナダのギップ氏によって札幌農学校に寄贈されたのが始まりであると言われている。明治25年に「旭」と名付けられたとか。アメリカ北東部では、ごく普通に見られる品種。またこの品種は、信州より東北・北海道の方が適地のようだ。

ネットにあったウェブページ「青い森の片隅から」の記載、それによるとアップル社では、1982年に開発したパソコンシステムに、マッキントッシュという名称を付与。しかし、そのスペルはMcIntoshではなく、ミス・スペルのMacintoshを使っているとか。

ハイファイ機器メーカーMcIntosh Labo(マッキントッシュ・ラボラトリ)との競合を避けるため、意図的に、そのようにしたのだと言われている。なお、Macintoshとは、研究社の英和辞典によれば、防水ガッパの意味もあり、元来はアイルランド、スコットランドの人名である。

image by: Shutterstock

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