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日本でも放送決定。全米が泣いた「This is us」の魅力って何?

米国でヒットしたテレビドラマが、日本に輸入されて大ヒットすることも多いですよね。NY在住で『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんは、次に日本でもヒットするドラマとして、2016年に全米で記録的大ヒットとなったドラマ「This is us」について紹介しています。全米で記録的な高評価を受けたこのドラマの見どころから、日本での放送予定、さらに続編となるシーズン2の放送開始日まで詳しく紹介していますよ。

ディス・イズ・アスが帰ってくる

9月26日、NBCの大ヒットドラマ「ディス・イズ・アス」(This is us)が帰ってくる!

「ディス・イズ・アス」は、昨年2016年9月に新ドラマとして始まって以来、「今秋必見の新作」とか「ナンバー1」「泣ける!!」「脚本家にノーベル平和賞与えよう!!」とまで言われる大注目のドラマで、まさに「全米が泣いた!」というお薦め文句がピッタリのドラマなのだ。

しかも、近年、アメリカでヒットするドラマは、その多くがコメディが圧倒的に多く、他に医療、刑事・軍隊、弁護士、ゾンビやドラゴンなどSFものといったジャンルばかりだった。

そんな中で、アメリカ人家庭のごくごく普通の日常生活を描いたドラマの王道とも言える内容を感動せずにはいられない神がかったストーリーで展開するのが、「ディス・イズ・アス」なのだ。

脚本と制作指揮には、ピクサー映画「カーズ」(Cars)を手掛けたダン・フォーゲルマン

子ども向けアニメ映画の「カーズ」を手掛けたってだけでも、なんだか心温まる内容なのかな?と想像できると思うが、実際に観てみると、自分のルーツや、今後の自分を深く考えるきっかけを与えてくれる深い深い内容のこれまでにないタイプのドラマなのである。

そんなわけで、雑誌ピープルによる『アメリカを愛する100の理由』(100 reasons to love America)特集で、第2位に選ばれているほど。

(ご参考)
今秋、ナンバー1のドラマはNBCの『ディス・イズ・アス』(This is us)

・今後、アメリカでは「ストーリーテリング」(物語り)の能力が重要になっていく…かも

・雑誌ピープルによる『アメリカを愛する100の理由』(100 reasons to love America)特集

さらに、このドラマが凄いのは主演男優の1人が歴史を変える受賞をしたこと。

彼の名は、スターリング・K・ブラウン(Sterling K. Brown)。
ランドル役の黒人系俳優。
エミー賞の主要部門の1つの最優秀主演男優賞を受賞した。

エミー賞で最優秀主演男優賞を受賞した黒人系俳優は、1998年のアンドレ・ブラウアー(Andre Braugher)に次ぐ2人目。実に19年ぶりの受賞!!!

まさに歴史を変えた受賞とのことで、各種メディアでは特集記事を組むほど大きな話題となっている。

(ご参考)
Sterling K. Brown Opens Up About His Historic Emmy Win in Morning-After Interview

こんな風なお話をすると、たぶん、日本国内の皆さんは「そのドラマ日本でも観れるの?」って思うだろう。

そりゃ、そうだ。

「ディス・イズ・アス」を観たい、どうやったら日本で「ディス・イズ・アス」を観れる???

大丈夫、観れます!!!

ちょうど今週末の日曜日、10月1日からNHK【総合】で毎週夜11時、放送される。

まずはシーズン1からだけど。

素晴らしい!!

でも、1つ気になることがある。これもある意味、文化の違いなのかもしれないけれど、日本語の番組タイトルが『THIS IS US 36歳、これから』なのである。

えええええ!???

「36歳、これから」って、いる??

『THIS IS US』だけじゃダメなの?

やっぱり『THIS IS US』だけだと英語を読めない人もいるし、NHK的にはダメってこと?

「36歳、これから」の36歳は、3人の兄妹のことを指しているようだけど、実際にドラマを観たらおわかりのとおり、主役ってこの3人だけじゃない。

この3人以外の重要な登場人物でジャックを務めたマイロ・ヴィンティミリア(Milo Anthony Ventimiglia)はエミー賞で主演男優賞にノミネートしているし。

(ご参考)
THIS IS US 36歳、これから

さらに、このドラマの9月から始まるシーズン2の番宣動画には以下のような出演者のコメントが大きく取り上げられている。

まずは、和訳から見てみよう:

(和訳)
視聴者の感想を聞くまでは(出演者の)僕ですらドラマのタイトルの意味を理解していなかったんだ。

それは、視聴者が「カウチに座って家族でドラマを観るんだけど、皆、これって自分たちのことだよね、ってなるんだ。自分たちの家族で、自分の父親で、妹で、自分なんだ。まさに、自分たちなんだよ」

いかがだろう?
和訳だけみてもわかりにくいのではないだろうか。

ドラマのタイトルが『THIS IS US』だからこそ意味のあるコメントになっているのだ。というわけで以下、英語の原文を見てみよう:

“I didn’t even realize what the title of the show meant until I got into a dialogue with the audience,

that We watch the show, and we sit on the couch, and we’re like Yeah, 『THIS IS US』

This is our family, This is my father, This is my sister, This is me.

Like, 『THIS IS US』”

このドラマに出てくる登場人物やその物語に誰もが自分を重ね合わせるドラマだから、タイトルが『THIS IS US』。

このタイトルを訳そうとすること自体、意味を成さないし、ましてや副題が「36歳、これから」では、このドラマの本質から遠ざかってしまっている

おそらく、アラサー、アラフォーの視聴者をターゲットとした戦略なのかもしれないが、アラサー以下の世代にも支持されているドラマで、実際に、10代が選ぶティーン・チョイス・アワード(Teen Choice Awards)の3部門にノミネートされている。

なお、2シーズン目1話目はちょうどこのメルマガが発行される直前の米国時間26日に放送される。

image by: Shutterstock

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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【著者】 りばてぃ 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

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