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ガス給湯器のお湯が出ない!家電のプロが失敗で学んだ本当の寿命

メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』の著者のひとりで、家電コンシェルジュの神原サリーさん。しかし、つい最近までガス給湯器を家電と認識しておらず、ついに「寿命」が来て大変な思いをしたのだとか。身近にありながら忘れてしまいがちなガス給湯器の寿命、さらに買い替えでかかる費用など、実際の体験をわかりやすくレポートしています。

ガス給湯器も家電と同じ寿命なのだと知った日

エラーコード「121」の表示が出ることが続くなあと思ってはいたんですよね。

でも、リセットすると元通りになるので、何だか調子が悪いなあ…くらいの感じでほったらかしにしてあったら、ついに言うことを聞かなくなり、お湯が出なくなってしまったのです。

そうです、ガス給湯器の話です。いえね、私は結婚して35年目に入るベテラン主婦なわけですが、これまで給湯器の不具合に直面したことがなく、ましてや寿命があり買い替えをしなければならないものなのだということを知らなかったのでした。

洗濯機や冷蔵庫の寿命が8年~10年だということは仕事柄重々承知しています。

だから、常々「壊れてからでは遅いので、早めに検討してくださいね。そうでないと慌ててしまってライフスタイルにぴったりのものを選べないこともありますから」なんて、取材時に答えたり、コラムに書いてきたりしていたのに、家電ではないものだとトンと情報に疎いわけで、お恥ずかしいかぎり。

振り返ってみると、このマンションを新築で購入してから15年。これまでの引っ越し人生のなかで、一番長く住んでいるのがこのマンションなんですよね。

子育ての10年を過ごした前のマンションでも、きっとそろそろ取り換えの時期に来ていたのだと思いますが、ちょうど引っ越しのタイミングと重なり、「給湯器が壊れる」という場面に遭遇せずに済んだのでした。

さきほど例に出したように、冷蔵庫や洗濯機、暑い時期のエアコンなどのように、壊れると不便な家電はいろいろとありますが、「お湯が出ないことほど不便なものはないなと今回思い知らされました。食器などの洗いものをする分には冷たい水でかまわないけれど、シャワーが使えず、お風呂で温まれないのはつらいです。特にシャンプーが出来ないのは困りもの。

今回、完全に壊れてしまったわけではなくて、だましだましで何とか持ちこたえた感じなのですが、ほとんど虫の息になった時に(それは台風が直撃した日曜日のことでした)、ネットで調べたりして24時間365日対応という「給湯器直販センター」に連絡してみたところ、「とにかく様子のわかる写真を送ってほしい」とのこと。

キッチンとお風呂場のリモコンの画像、外の給湯器や配管の様子など、さらには使用している給湯器の取説の表紙の画像まで、1つのファイルにまとめてメールで送りました。でね、まもなくメールで見積書が送られてきたのですが、「お住まいのマンションとは、管理会社と業務提携しているので、キャンペーン価格が適用されます。そこで¥193,228を値引きさせていただき、お見積価格は199,500円になります」と。

給湯器って工事費込みで20万円もかかるの? ひゃー、大変。でも、お湯が出ないと困るから出来るだけ早く来てほしいし「お願いします」と電話で連絡すると、週末までいっぱいでそれが最速だと。でも、仕方ないですものね。そのころには海外出張中の家人も帰国するからちょうどいいかも。

……と思ってお願いしたのですが、海外からの家人の指令で「都市ガスサービス」というところにも聞いてみたほうがいいかもと。で、すでに受付終了している都市ガスサービスにメールだけ送ってみたところ、翌朝には連絡があって、「写真を送ってもらえますか?」と。準備万端そろっているので速攻で送ったところ、1時間くらいで見積もりがでたのですね。

そうしたら、なんと6万円も安いのです。え? 何で? 給湯器直販センター(ニチエネ)が提案してきたのはパロマで、都市ガスサービスのがノーリツだから? でも、今回大事なのは工事日がいつなのかということ。もうね、6万円高くてもそちらが早いなら決めてしまうし、安くて早いなら言うことなしだし。

で、結局、後者の都市ガスサービスのほうが工事日も早くなることがわかり、こちらでお願いすることにしたのでした。実はその工事日が今日だったのですが、来てくださった方に聞いてみたところ、パロマでもノーリツでも使っているお風呂に合う給湯能力で配管の形が同じものであれば、上も下もなくて基本的には「これしかつけられない」というものが決まってしまうのだと。

どうやら管理会社が絡んでいたり、ガス会社経由で工事を頼んだりすると、マージンを取られるので価格が高くなる傾向にあるという話でした。慣れないことだし、あせっていることもあって右往左往したけれど、最終的に納得価格で収まってほっとした次第です。

給湯器は一般的に10年が寿命と言われていて、工事を頼むのはだいたい12~13年あたりのものが多いと教えてもらいました。わが家の15年というのはちょっと長く使い過ぎたのですね。とにかくお湯がちゃんと出るようになって、お風呂に入れないかもという心配がなくなってよかったです。

15年前につけたパロマの給湯器と、今回のノーリツの給湯器、給湯能力的には同じでもメーカーによる個性があるようで、実際に使ってみると微妙な違いに戸惑っているところではあるのですが、その話はまた次回にでも。(神原 サリー)

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家電コンシェルジュの神原サリーとITジャーナリスト一条真人、デジタルライター岡安学の3人でお送りするメルマガです。家電の話題を中心に、雑誌やWebでは書ききれない、書けないようなディープな内容、また逆に些細な話題を取り上げていきます。ご質問、ご要望は随時募集していますので、ドシドシメールしてください。

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