「脂肪や糖質の吸収を抑える」を謳い文句に売上を伸ばしているトクホ商品。果たしてその効果はいかほどのものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、ほとんどのトクホ飲料に含まれる「難消化性デキストリン」の働きを解説するとともに、効果的な摂取法のヒントを記しています。
難消化性デキストリン
最近ブームの熱が過ぎた感じもありますが、トクホのコーラなどでお馴染みの成分が難消化性デキストリンというもの。
デキストリンというのはデンプンが適度な長さにブチブチとカットされた状態の事を指し示すわけです。しかしそのデキストリンの出来方にはいくつかあり特異な枝分かれのような状態の切れ方をしたデキストリンは人間が殆ど消化できずに腸内細菌に使われることが分かっており、これが結果として血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑えたりすることが分かっている(2006年 松谷化学工業株式会社 JSAG Development of Indigestible Dextrin)。
このレポートによると健常者の男性6人に毎日30gの難消化性デキストリンを投与、1週間の糞便から腸内細菌群のバランスや腸内バランスを整えることや、毎日10gのデキストリンで減量したという実験結果が書かれており、一応の国が信頼する程度の結果は出しているようだ。
たしかに、この難消化デキストリンを5g配合したコーラを飲んでいれば効果はある…と言えるのですが、そんなもので摂取する必要なんかどこにもないわけです。
アマゾンや楽天で「難消化性デキストリン 1kg」なんかで検索すれば…、あとは分かるなw。
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