大国インドと日本はどう繋がるべきか?南インドをめぐる社会・経済・教育の最前線を知る方法

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世界最大の人口を抱え、IT産業やスタートアップ分野を中心に急速な成長を続けるインド。日本も日印関係の今後を考えていくべき時代に来ているのでしょう。メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』の著者でジャーナリストの引地達也さんは、12月13日に行われるシンポジウム「南インドを知る─学術・経済交流を見据えた日印の未来ビジョン」とその意義について紹介しています。

南インドを知る─学術・経済交流を見据えた日印の未来ビジョンの案内

フェリス女学院大学は2025年8月、インド南部のベンガルールにあるセントジョセフ大学とチェンナイにあるステラマリス大学と学術交流や学生交流プラグラムなどを実施する包括協定を締結した。

人口増と経済発展が著しいインドは国際社会で大きな存在感を示し、日本との関係においても、インドから日本に就業するIT関係のみならず、日本からインドへの進出企業も急増している。

先の日印首脳会談では共同宣言が発出され、8分野での協力を確認している。

この中では、相互の人的交流の活性化や日本から10年間で10兆円の投資等、具体的な内容が盛り込まれ、確実に日印関係は新しい時代に入ることが期待されている。

この状況下、フェリス女学院大学は12月13日14時~17時半に同大学緑園キャンパス・キダーホールで「南インドを知る─学術・経済交流を見据えた日印の未来ビジョン」を開催する。

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企画者としては多くに人に足を運んでほしいと願うばかりである。

このシンポを契機に、研究機関として日印交流を活発化させるために、コミュニケーションや共生社会分野に関する知見を社会に提供するとともに、学生を教育する立場からはインドとの交流によりグローバルな視点で活躍する人材を育成していくことを再確認したい。

シンポジウムでは地域におけるインドとの交流を推進するために、広く社会にインドへの理解を深め、学生や社会、経済のあらゆるレベルでの交流を促進することを目的とする。

その上で、日印双方から政治、経済、社会の分野の知見を共有し、さらなる日印社会の相互理解に進展することを視野にしたい。

シンポジウムは前半と後半の2部構成とし、前半はベンガル─ルのセントジョセフ大学の専門家から経済発展著しい同地の社会変化について、チェンナイのステラマリス大学の専門家から新型コロナウイルス禍後のインドの変化をオンラインで講演。

後半は日本の状況を「政府」「地域」「経済」の領域から現状の日印関係を整理し、今後の展望を共有する。

登壇するのはインドからベンガル─ルにあるセントジョセフ大学社会学部のチャンドニ・バンブハニ博士が「南インド社会の変容と理解」と題して、経済発展著しい南インド社会変容を解説する。

チェンナイにあるステラマリスカレッジのシンシア・ジュード博士が「コロナ後の回復力と復興」、同カレッジのパドマ博士は「コロナ後の南インドにおける女性と社会の変化」について、コロナ後の変化を講義する予定。

日本語の要約と解説は南インド・マンガロール出身の上智大のアルン・デゾーサ博士が務める。

後半の日本側からは外務省の宮本新吾・南部アジア部長が日印関係の基本的な考えを示す見通し。

神奈川県は南インドのタミル・ナドゥ州との経済提携を行っていることからビジネス交流の最前線で活動する神奈川県東南アジア事務所に駐在する仁谷浩之氏が現状を報告する。

横浜からはナリン・アドバニ・横浜インドセンター会長が横浜とインドの歴史ともにインドと日本の経済的なつながりをビジネスの視点で解説する。

横浜からの視点に立てば港町の横浜とインドとのつながりは古くて深い。

日本でのカリーの歴史も見えてくる(これは後日記したい)。

これまでのストーリーを整理しながら未来を考えるきっかけになりそうだ。

現在、南インドとのつながりは日本にとって必然である。

企画を進めながら、このテーマで話をする方々の熱量、そして今学ばなければならない多くのことを詰め込んだが、これは学生に限らず、学術的にも、経済的にも、必要な知見として広く提供したい。

地域の生涯学習の機会としても機能したいとも思う。

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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