服も「インスタ映え」アイテムの一つ。変わりゆく流行の方向性

 

3.アパレルのワンショット消費

インスタ映えは、購買行動にも変化を与えている。顕著な事例がワンショット消費である。

一度友人に見せた服は、次回からは着ないという人がいる。同じ人に、同じ服を見せないというのだ。

これがインスタでも行われている。つまり、一度インスタに上げた服は二度と上げない。更には、一度インスタに上げた服は捨てる。あるいは、メルカリで売ってしまう。これをワンショット消費という。

ワンショット消費を基本に考えれば、服を購入する必要もない。レンタルで十分である。あるいは、試着でも良いのかもしれない。

インスタ映えする服と、売れる服とは異なる。したがって、売れる服ばかりが並んでいるショップは、インスタ映えしない。個性的なデザインの服の方がインスタ映えするだろう。

そうならば、個性的な服だけを揃えたブティックで、会員制で試着撮影を認めてはどうだろうか。

外出したいのならば、ショートタイムのレンタルでもいい。たとえば、日帰りならいくら、一泊ならいくら、という設定をする。

このコンセプトは、通常のショップにも応用できる。イベントとして試着撮影会を行うのも良いだろう。

最早、欲しいのは商品ではなく画像データなのだから。

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