トランプの静かな決断。米朝戦争の準備を裏付ける不気味な動き

 

2つ目は、まだ現在のような緊張状態とは程遠い2016年春の段階で韓国国内では戦争が近づいているという噂が流れていたということである。

古畑氏が、「知り合いの韓国人の方が2016年春頃にお会いした際に『韓国では戦争がそのうち起こるかもしれないという噂があり心配だ』と教えてくれた。当時は北朝鮮のミサイル実験は現在ほど頻繁ではなく、日本でも戦争になるという雰囲気はまったくなかった。その友人は根拠もなく、そのような事を言う人ではないので気になっていたが、しばらくは忘れていました」

しかし、現在米国と北朝鮮がこのような緊張状態になるとは古畑氏自身も思いもよらなかったことであるという。そして韓国内では現在のような誰もが戦争を心配してしまうような状態をすでに予想できていた人間が何人かいたという証拠にもなるかもしれない。

3つ目は2014年までさかのぼるが、シティバンクが2014年から韓国撤退を始めていたということだ。シティバンクは当然米国資本の大銀行の1つである。この動きは「戦争前に儲けて戦争開始前に逃げる」を象徴するものかもしれない。もちろん、シティバンクのような外資が韓国国内の経済を実体のない好景気(バブル)を作為して大儲けをした後である。

しかしながら、戦争準備ができたということと、実際に戦争をするのはまた別であるが、以前とはまったく違うステージに入ったのは2017年の秋頃からだという。

さらに加えて2017年の秋に2つ表にはあまり出ていない新たな米軍の動きがあったという。

この昨秋にあった新たな2つの動きを紹介すると、その1つ目は軍警察が秋の初め頃から米国本土内の勤務から韓国内勤務に急遽変わった人間がいる。軍警察とは米国軍基地内での警察を指す、つまり米軍兵士相手の警察ということになる。外国の米軍基地での軍警察の増員がどういう意味を指すかといえば、米軍が兵士の死をより現実のものとして覚悟しているということだ。

なぜかというと、すぐ前線に立つような兵士がその場に増員された場合、明日の死をもしれないので犯罪を犯す可能性は一般兵士よりもずっと高いからなのだ。

2つ目は、2017年10月に入り米国内の空港において深夜の追加便で韓国入りする米軍兵士たちのグループがいたことである。米軍兵士が米国本土を離れて外国に移るということはその場所で暮らさなくてはならない。同じ本人が米国で暮らすよりも、米国自身にとってもより高い経費がかかる。つまり人間を現地に以前よりも大量に送るということは色々な事象を米軍が覚悟していることが読み取れるだろう。

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