大富豪に学べ。人生をもっと豊かにしてくれる「天引き法」が凄い

 

それは「天引き法」あるいは「強制貯蓄法」ともいえる方法です。具体的には、給料など定期収入の4分の1、原稿料などの臨時収入は100%を必ず貯蓄することを自分に課していました。年齢を重ね、収入が多くなった時だけではなく、薄給だった20代の時から生活を切り詰めてこの習慣を続けていたそうです。利息は時間とともに大きくなりますので、早くから貯蓄の習慣を身に着けたほうが有利であることは言うまでもありません。

そして、本多氏は、若いころからコツコツ貯めた預金が大きくなってきたところで、株式や不動産などへの分散投資を実施。次第に、投資での収入が本職での収入を上回るようになり、大資産家となったのです。

ちなみに、安田財閥の創始者である安田善次郎氏も収入の2割を必ず貯蓄するという、同様の方法を行い財を成したことで知られています。そして、同じ方法は、ベストセラー『バビロンの大富豪』(グスコー出版、ジョージ・S・クレイソン/著)、大島豊/翻訳)でも紹介されています。

倹約や貯蓄が大切と頭ではわかっていても、お金は、目の前にあると使い切ってしまうものです。収入の一部を天引きし、最初から「ないものと考えて貯めていく方法は、人間の本性に根差した普遍的な方法なのかもしれません。

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