中年以降の新しい体験が「脳を活性化させ、賢くする」と判明

 

では、どうすれば、ミドル世代は脳をよりよい状態を保てるのでしょうか?

伝達速度と回路容量のアップのためにはミエリンが必要になります。人間の人間たる所以はここにあります。(ジョージ・バーツォキス)

ジョージ・バーツォキスが19歳~76歳までの70人の男性の脳をスキャンした結果、前頭葉と側頭葉という2つの重要な脳の領域(言語に対して割り当てられている領域)で、ミエリンが中年期に入っても増加し続けることがわかりました。

平均して50歳近くでミエリンはピークになりますが、人によっては60代でも生成され続けるというのです。

このミエリンはミドル世代以降でも増やせるので、遺伝子を受け継いでいないからと言って、あきらめないようにしたいものです。

ミエリンは意識的に使うことで増加し効率がよりよくなるということも確認されています。

たとえばアメリカのバスケットボールのスーパースターのマイケル・ジョーダンは、成長する過程でボールをシュートする練習を何千回、何万回も行ないました。

シュートにかかわる彼のニューロンにはミエリンがどんどん形成され、脳の信号伝達がよくしていったのです。

彼はこの練習を続けることでミエリンを増やし、スーパースターの階段を駆け上がっていったのです。

ミエリンは40代から劣化がはじまります。この劣化が認知領域の衰えにつながっている可能性があるのです。

しかし、このミエリンには修復機能があるので、年齢を原因にするのをやめ、脳を積極的に使いましょう

ミエリンは60代半ばになっても増え続け、とりわけ前頭葉といった重要な領域で増えていくことがわかっているのですから!

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