いじめでなく「いじり」。学校が未だに嘘をつく、いじめ認知件数

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教育の現場で頻発する「いじめ」を見つめ続けてきた無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』。今回の記事では、いじめに関してはまだまだ心配することは数多くあるとしながらも、メディアのいじめを扱う問題意識が高まり、さらに一部の教育者の意識が変わり始めたことで見えてきた「僅かな希望」についても記しています。

変わらざるを得なくなってきている教育現場

今年度も残りわずかとなりました。桜も開花し、多くの子供たちも4月からは、新しい生活が始まるこの時期、期待と不安の中で春休みを迎えていることだろうと思います。

ここ1ヶ月ほどで、新聞が1件と、テレビが2件、3件の取材の申込みをいただきました。いずれも地元の方の意見を伺いたいとのことで、各地域で長年、いじめ問題に取り組んでいただいているサポーター、協力者の方にインタビューに応じていただきました。

いじめに関して、メディアの問題意識が高まってきているように感じます。具体的には「いじめによる自殺」ではない事件であっても、大きく取り扱っていただけるようになってきたようです。

例えば、埼玉県川口市の市立中学で、男子生徒が不登校となっている事件では、第三者調査委員会がいじめが原因と認めた」と報道されています。生徒は自傷行為もするほどの状況にあり、文科省や県教委から再三指導されていたにもかかわらず学校や市教委は適切な措置を取らなかったというものです。

また、神奈川県茅ヶ崎市の小4年の男子が、いじめによって不登校になっている問題では、市教育委が、担任が虚偽の説明をしていたと報告を受けたにもかかわらず、調査を担当する第三者委員会に伝えていなかったことが報道されています。この事件では、担任が見て見ぬふり」したこと、「注意するのが面倒になった」とのとんでもない弁明をしていることが明らかになりました。

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