中国の道端で見かける「何かが焼けた跡」が気になっていたという、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の著者で中国在住の日本人著者・ジンダオさん。勇気を出して現地の方に尋ねてみたところ、意外な答えが返ってきたそうです。その正体、一体何だったのでしょうか?
中国の道端で見かけた銀紙を焼く行為とは。スズ箔の紙を焼く【烧锡箔】
縁起の悪い話って中国人は嫌がるので、聞けなかった謎が一つ解き明かされました。まだまだ知らない事だらけです。
数ヶ月に一度のタイミングで見かける、道端にあるこんな焼け跡。
風俗や習慣、宗教の類なのだろうなぁとは思っていて、「縁起が悪いことっぽいなぁ」と質問を躊躇していたのですが、勇気を絞って上海人のおばさんに聞いてみた所、快く教えて下さいました。「烧锡箔(shāo xī bó)」と呼ばれる風習で、死者やご先祖様の供養ために「锡箔(xī bó)」と呼ばれる、「死者用のお金」を準備するためのスズの紙を焼く行為だとか。
この「锡箔(xī bó)」葬儀屋さんが一生懸命、店先で作っていたのを観たことがあったので、何となく使うシチュエーションは理解していたものの、恥ずかしながら中国語が分からなかったのです。
使い方は道端などにチョークで円状フラスコのように、全体を丸く一部を煙突状に伸ばして口が開いた状態の画を描いて、円の部分に「锡箔」を置いてファイヤー! 焼いて供養をしています。
もうすぐお墓参りの「清明節」でお休みの中国。
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清明節以外にも旧暦の7月5日・10月1日・春節・元宵节など年に数回、信心深い方などは「烧锡箔」をするようで、タイミングが良く数ヶ月に一度の「烧锡箔」を見かけたようでした。
ちなみに旧暦の7月5日・10月1日は昼間、それ以外の日は夜など、「烧锡箔」を行うタイミングもあるようです。
中国人の中にも日本人と同じように、先祖供養をしっかりされる人もいるのです。今度日本に帰ったら私もお墓へ線香でもあげに行こうと思います。
今日の振り返り! 中国語発声
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