それでも米韓は、「対話」せざるを得ない
では、米韓は、北と対話するべきではないのでしょうか? これは、「せざるを得ない」のですね。なぜ? 北朝鮮問題については、
- 日米韓を中心とする「圧力派」
- 中ロを中心とする「対話派」
にわかれていました。中ロは、「前提条件なしの対話」を求め、日米韓は、「前提条件あり=非核化前提の対話」を求めていた。そして、金正恩は、「非核化前提の対話に応じる」といった。彼は、「圧力派」の要求をのんだので、対話するしかないのです。
日本では、「だまされるから対話するな!」という意見が強い。これまでの経緯をみれば、理解できます。しかし、「非核化前提の対話に応じろ!」と圧力を強化して、むこうが「わかりました。応じます」ときた。それで対話に応じないのは、論理的ではありません。
日本の理屈は、論理的でないので、日本は孤立し、蚊帳の外に置かれたのです。