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実は簡単!お肌にピッタリ合う「化粧水」を自分で作る方法

毎日使う化粧水、実は割と簡単に自作できてしまうってご存知でしょうか。自分のお肌にピッタリの一品を作るもの可能ですし、季節ごとに配合を変えたりお気に入りの香りにしたりとアレンジも自在! 今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、保存料などの添加物を含まない安心安全な化粧水の作り方を詳しく解説しています。

自作化粧水の詳しい説明

今週の科学動画が、自分の本ではおなじみの自作化粧水の話となっております。

化粧水は化粧品のなかでも少し異質で、美しさを演出するのではなく、保湿をすることで肌自体を休息させるという意味合いのあるもので、市販のものはグリセリンのほか、スクワランといった保湿成分が水と一緒に含まれています。セラミドとかよくわからん成分もあります。

しかし、そうした水溶液が常温で放置されることが多いことを考えると、商品としては、防腐剤を入れざるを得ない部分があり、大半の化粧水には防腐剤や安定剤が何らかの形で含まれます。

しかしそのメインの成分は単体で入手性が高いこと、冷蔵で短期間であれば保存も十分利くという点を踏まえると、化粧品の中では唯一に近い手作りのメリットのある化粧品と言えます。

材料は、薬局で大半が揃います。精製水とグリセリン。あとは、ヒアルロン酸やハッカやハーブの精油などがあると、付加価値を高めることができます。

とはいえ、基本はグリセリンと水。どこの薬局でも揃いますので調合も極めて楽です。そして季節と自分の肌質に会わせてグリセリンと水の比率を変えていきます。グリセリンを買うときに、間違えて、グリセリンカリを買わないように要注意です。そちらは角質を溶かす配合なので顔には使えません。

基本的には、夏場は500mlの精製水に対して10~30ml乾燥しがちな冬場には30~50mlという割合で混合するだけです。計量もかなり適当で、メスシリンダーなどは使わずに、小さいビーカーなどでも十分。ビーカーで計量するというだけで剣幕になる御仁もいらっしゃるかと思いますが、そもそも使用量から人それぞれなので明確に計量する必要も無いかと思います。

ビーカーは精製水で友洗いしておいて、そこにグリセリンを取り、手早く取り分け、それを精製水のボトルに入れて振りまぜるだけです。夏場は23週間、冬場も1ヶ月を目処に使い切るために必ずマジックで製造日を書いておきましょう。

冬場は、ヒアルロン酸を少量入れるだけで肌への馴染みが随分変わり、高級な化粧水のような触り心地になります。ヒアルロン酸は試薬として以外に、多くの自作コスメ用に小売されているので、そうしたものを入手して使うと少量で済みます。

基本的に防腐剤が入っていないということは汚染には気をつけないといけないので、出し過ぎたものを戻すとかは絶対にNG。あと使用期限は可能な限り守ってください。

また乳液なども不要です。乳液なしで乾燥してしまうという人は、グリセリンかヒアルロン酸を増やせばOKです。それでも乾燥するという人は、そもそも肌が傷んでいます。お早めに皮膚科へGO。

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image by: Shutterstock.com

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シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。

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【著者】 くられ 【発行周期】 週刊

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