ほぼどの家庭でも常備している、玉子とお豆腐。これにカニ缶を合わせれば、超簡単にカニ玉あんかけを作ることができるって知っていましたか? 今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者でプロの料理人・gatugatu佐藤さんが、カニ玉を失敗せずふわふわに作るコツを紹介しています。
豆腐入りふわふわカニ玉あんかけ
佐藤です。「カニ缶を使った15分で作れる簡単玉子おかず」を伝授します。
カニを使う簡単料理の多くはカニの身ではなく、「カニかまぼこ」。安いですし、カニっぽく見えますよね。ですが、こういった練り製品にはソルビン酸、リン酸塩、着色料、調味料などなど、食品添加物がたっぷり入っていることはを忘れてはいけない……。食品添加物を加えて全体量を増やし、安値で売っている練り製品も少なくありません。なので、できれば本物のカニのほぐし身、または「缶詰」のカニ身を使って頂きたいです。ただ、残念ながら「缶詰」にも食品添加物が含まれていることが多い……。これもできれば無添加のタイプを使って頂きたいです。本物のカニ身、缶詰のカニ身は、“かにかま”に比べたら安くはないのですが、ちょっとした贅沢という感じで使ってもしいなと思います。
で、今回はそのカニ身を使って玉子の簡単おかず! 「豆腐入りふわふわカニ玉あんかけ」、丸く焼いた玉子に餡をかける料理。通常、カニ玉というと玉子の中にカニの身を混ぜ込むのですが、これを餡のほう入れて“カニ餡”にします。このようにすると、カニの風味がダイレクトに感じられます。で、玉子をふわふわに仕上げるには焼き加減が重要。器に取り出すタイミングも難しかったりします。が、私が伝授する「かに玉」はそんな難しいテクニックは必要なし。豆腐を加えることで、ちょっと焼き過ぎでも勝手にふわふわに仕上がります。あとは、カニ餡をかけるだけ。15分もあれば完成します!
これ、お店のまかないで時々作っていた料理。この時は、本物のカニ身は使えませんでしたが、ひき肉入れたり、残った魚のほぐし身を入れたりして作ってました。アルバイトの子たちにも気に入って貰えてましたね。これは、玉子料理の定番に加えて頂きたいレシピです。作り方、公開します!
レシピ
【材料】
- もめん豆腐……1/4丁(300g~350g)
- 卵(L玉)……3個
- 刻みネギ……大さじ3杯分
- 淡口醤油……大さじ1杯半(濃口醤油でもOK)
- 油……小さじ1杯
(※豆腐をそのまま使うと水っぽい仕上がりになるので下味を付けます)
【カニあん】
- かに身(缶詰)……1/2缶(40g)
- だし……120cc(もしくは、水120cc+かつおだしの素2つまみ)
- みりん……大さじ1杯(「15cc)
- 淡口醤油……大さじ1杯(15cc)
- 水溶き片栗粉……水小さじ2杯(10cc)+片栗粉7g
1.豆腐に下味を付けます。
鍋に100ccの水と淡口(濃口)醤油(大さじ1杯)を入れ、強火にかけます。沸騰したら、もめん豆腐を2cm大にちぎって入れます。
2.再度沸騰して2分程焚いたらザルに丘上げします。
3.ボウルに卵(3個)を割り入れ、白身が見えなくなるまで混ぜておきます。
4.(2.)が少し冷めたら、刻みネギ(分量の半分)と共に加えてザックリ混ぜます。
5.【カニあん】を作ります。
鍋に【カニあん】のだし(120cc)、調味料(みりん、淡口各大さじ1)を合わせます。カニの身(1/2缶)も入れ、強火にかけます。
6.沸騰してきたら、弱火にして混ぜながら水溶き片栗粉(水10cc+片栗粉7g)を少量づつ加えて、とろみを付けます。
1分程加熱したら、火を止めます。
7.フライパン(できれば小さい)を強火で熱し、油(小さじ1杯)を入れて広げます。
30秒熱したら(4.)を流し入れ、混ぜながら加熱します。
8.形を整えて、卵が7割固まったら弱火にして、そこからは触らずに加熱。
9.20秒ほど加熱したら、フライ返しなどで裏返し、反対面も焼く。20秒ほど焼いたら、器に移します。
10.【カニあん】を再度温めて、玉子全体にかけます(カニあんのとろみが濃いようなら少し水を加えて薄める)。
11.残りの刻みネギを中央に飾って完成です!
身近な豆腐と玉子で作れてカニ身でちょっと贅沢……ふわふわした食感の玉子がとろとろカニあんであっさりで食べられます。是非作ってみて下さい。
「gatugatu佐藤」こと佐藤周生さんが初のレシピ本を上梓。「家にいながら、居酒屋メニューが食べられる!」のキャッチコピーに偽りなしです!
佐藤周生 著/ワニブックス