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スタバ元社長が「答えられたら大したもの」と言った、究極の質問

「話し上手は聴き上手」と言われるように、話がうまい人は相手の本音や話の核心を引き出す質問力に長けているもの。そんな質問の大切さを力説するのは、長く人材育成に携わってきた石丸智信さん。石丸さんは自身の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』で今回、さなざまな著名人の名言を取り上げつつ「人の心を動かす、物事の本質を突く質問の醍醐味」を紹介しています。

今後の方向を考える本質を突いた質問、問い掛けとは

私たちが得る答えは、私たちが何を質問するかによって決まります。つまり、どれだけ素晴らしい答えを得る質問をするかどうかなのです。

上記は、アンソニー・ロビンズ氏の言葉として紹介されています。

また、クロード・レヴィ=ストロース氏の言葉として、下記の言葉も紹介されています。

科学者とは、正しい答えを与える人ではない。正しい質問をする人だ。

この2つの言葉の他にも、質問することの大切さを言い表した名言は多々あると思います。

以前、スターバックス・インターナショナル元社長であるハワード・ビーハー氏の著書『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』を拝読しました。

その中で、自分は「どんな人になりたいのか」「どんなことをやりたいのか」など、自分自身が目指すところを知る上で、「本質を突いている」と感じた質問、問い掛けがありました。本号では、本書に著されていた質問問い掛けを踏まえて考察していきたいと思います。

ハワード・ビーハー氏は、本書の中で、このように質問、問い掛けています。

もしこの世界に賞賛も批判もないとしたら、あなたはどういう人になりたいですか?

みなさんは、このように質問、問い掛けられたとしたら、どのように答えるでしょうか。私自身、本書を読んで、この問いかけを知った当初は、本質を突いた質問だと思い、なかなか答えることができませんでした。また、私自身の中に、「褒められたい」「認められたい」「批判されたくないなどといった意識があったことも影響していると思います。

ハワード・ビーハー氏も、本書の中で、この質問は究極の問い掛けであり、

この答えを見つけられれば、あなたは大きな目的と達成への道筋を発見したのも同然である。

と著されています。この質問、問いかけに基づいて考え、答えていくためには、自分自身と真摯に向き合うことが必要だと言えるでしょうね。周りから褒められることも、認められることもなく、そして、批判されることもない環境の中で、「自分はどういう人になりたいか?」という質問、問い掛けですから、自分が純粋にこうなりたい!という想いというか本当に腹の底心の底からの想いが、この質問、問い掛けへの答えに反映されるのではないでしょうか。

ここで、少々話は変わりますが、以前、資格試験の勉強をしていた時に、「マズローの欲求5段階説」という理論が出てきました。また、聴講した研修の中でも、時おり出てくる理論です。

詳しい理論の説明は、ここでは割愛しますが、この理論の4段階目の欲求に、「承認自我の欲求」というものがあります。この欲求は、他者から認めてもらいたい、周りから尊敬を得たいなどという欲求で、まさに、他者周りから賞賛を得たいという欲求です。

そして、この段階の上にある5段階目の欲求には、「自己実現の欲求」があり、「Wikipedia」には、

自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求

と説明されています。まさに、ハワード・ビーハー氏からの質問、問い掛けは、自己実現に向けた質問問い掛けではないかと思います。

ここまで、ハワード・ビーハー氏からの、「もしこの世界に賞賛も批判もないとしたら、あなたはどういう人になりたいですか?」という質問、問いかけについて考えてみました。

この質問、問い掛けに本音で答えることは、今後「自分はどんな人になりたいのか」「自分はどんなことにチャレンジしたいのかなどということを考える機会を与えてくれているように思います。

※ 参考文献

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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