日本の短い「長期休暇」はキケン。なぜ海外は1ヶ月近く休むのか

 

疲労はいわば“借金”です。放っておけば、どんどんと利子がついてにっちもさっちもいかなくなります。

「眠れない」「朝、起きられない」「休日にゴロゴロしても休んだ気がしない」といった症状を長引かせると、うつなどにつながるリスクが高まっていくのです。

2012年に厚生労働省疲労研究班が実施した調査では、4割の人が半年以上続く慢性的な疲労を感じており、そのうち2.1%は日常生活に支障をきたすような蓄積疲労に陥っていました。

欧州では1990年代初頭、すでに「疲れはきちんととらないと蓄積され、病める労働者を量産する」との知見が広まっていました。

そこで1年に1回はまとめて休暇を取ることの重要性が指摘され、ILOもそれに追従したのです。

2週間以上連続して休めない私たちは、想像以上に疲れています。疲れの借金だらけです。

お盆になると都内は人が減り、電車もガラガラ、仕事のメールも通常の半分以下。人が減ると時間の流れもゆらり、ゆらりで。いつもこれくらいのんびりとした時間が流れていれば、ストレスで心を病む人も激減するに違いありません。

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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年8月15日号)より一部抜粋

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