一冊の本との出会いが、ものの見方を変えてくれたり悩みを解消してくれたりという事例、よく耳にしますよね。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、読書の秋に是非手にとってほしい「目からうろこ」の書籍5冊を紹介しています。
秋に読む本
さて、本日は秋に読む本のお話。
ま、このメルマガでは繰り返し
- 本を読みましょう!!!!!!!
とお伝えしています。本も読まないで幸せにはなれませんよ。本は人類がこれは他の人に伝えた方がいい!と考えた
- 知性のエッセンス
ですから。なので、私たちの人生のトラブルについては大半が、どこかの本に書いてあるんですよ。症状も処方箋もね。つまり
- 解決策が市販されている
ってことですから。家族内での揉め事も、家事のノウハウもみんな書いてあるんですよ。その本を探し出せないだけでね。
まだちょっと暑いけど、秋が到来してきました。ここは是非本を読んで欲しいんです。
『教えるということ』
大村はま・著/筑摩書房
長く教師をしてきた方の教えることに対する考えをまとめた本。教えることの難しさ、奥深さを説いており、それは振る舞いや言葉の端々にまで表れる。「わかりましたか」「静かにしなさい」などは禁句。授業はすべて手作り。マネできるレベルじゃないけど子供の中にある成長への熱意を手助けすることが教育と養育の目的なのだ。それはどこか神の願う人類の成長に似ている。子育てだけでなく人生の目標を見失ったときに。
佐光紀子・著/光文社
ちゃんとしてなきゃ家事じゃない。そう思いこんでいる人が多い。そのミョーなイデオロギーのせいで、自分自身もパートナーも苦しんでいるとも知らないで。この本は国際的な比較に基づき日本人の家事が尋常ではない高いレベルになってしまっていることを指摘する。そう、つまり、そんなにやらなくてイイってことですよ。毎日の家事にキィイイッ !となっている方へ。
石澤清美・著/家の光協会
料理本は定期的にチェックしているんですが、最近のモノの中ではこれはかなりイイ。どの家庭にもありそうな食材ばかりを使ってしかも小さな鍋ひとつで作れるレシピばかり。味付けも優しく穏やかな感じで食べ飽きない。分量をちょっと増やせば家族で食べる場合にもOK。料理本を読んでも作れるようにならないなあと思っている方へ。
『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』
奥野克巳・著/亜紀書房
日本とは全く違う習俗・文化を持つプナン族。夫婦とは、所有とは、死とは。そのいずれもが日本人が当然と思い込んでいる概念を根底から覆す。とりわけ私は徹底した個人所有の否定は現在広まりつつあるシェアリングに似ている。あまりに違う文化からの考察は、私たちが固定概念に凝り固まって家事をしていることに気付かせてくれる。
『座右の寓話』
戸田智弘・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン
誰でも知っている世界の寓話。そこで示唆される人生訓は、それぞれ深い。災害の多かった今年、『100万分の1の命』と『キツネとクマ』のハナシは、感じる部分が大きい。また、期間限定養育中の親戚の子を見ていると『西瓜泥棒』を読んで欲しいと思ってしまう。自己啓発系の本なんか読んでいるヒマがないと思われるなら、寓話に潜む人生訓を思い出して。
まだまだ良い本はたくさんあります。いや、私も読めていませんので、読書の秋にエンジンをかけてガンガン読んでいこうと思います。
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