爽やかな気候となって食欲も増す秋。ところが、いくら食べてもなんとなく調子が悪いという人が増えています。「気温が下がり低体温傾向になる秋は、意外と栄養の吸収率が下がる」と指摘するのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生。食欲の秋にこそ実践してほしい、胃もたれを改善して吸収率をアップさせる食事の仕方を紹介しています。
食欲の秋こそ実践したい「よく噛む」食事
【意外と食事は吸収されていない】
気温が下がると、代謝が高まらないカラダは低体温傾向に。体温が低いと、食べる力が高まらず、いつも通り食べても、意外と吸収できなかったりします。 ・慢性胃もたれ ・腰痛を伴う便秘傾向 ・ポッコリ下腹が出て、お腹にガスがたまる というひとは、秋の低体温で食事の吸収率が下がっています。
【よく噛むことで、吸収率はUP】
食事を時間をかけてよく噛むようにすることで、唾液の分泌をうながし、体温を高めて消化力を引き上げることができます。よく噛むことができるように、食材を大ぶりに切ったり、赤身の肉や根菜など、「噛める食材」を献立に取り入れたらよいです。 忙しい人は、一日一度でもよいので、ユックリよく噛む食事の機会を持つとよいですね。
【よく噛むと、表情がよくなる】
噛む習慣を持つと、表情筋が引き締まって、顔つきが凛々しくなります。赤身肉や大ぶりな根菜を、大きな口をあけてしっかり噛むようにすると、側頭部の咀嚼筋(そしゃくきん)がよく動きます。海藻や茎のある繊維のある野菜などを、時間をかけて噛んでいると、ほっぺの咀嚼筋がよく動きます。 最初は、いつもの食事内容で、「一口30回」を目安によく噛むようにしてみましょう。 無理に固いものを噛むことがないようにしましょう。元々「顎関節症(がくかんせつしょう)」などを患っている人は、お医者さんの指導を仰いでみてください。
ぼくは、結婚する前まで、玄米菜食をしていました。「一口100回」が目安で、一汁一菜の食事を毎回45分かけてすませていました。今考えると、ずいぶんと時間にゆとりのある生活をしていたモノだと思います。 結婚相手ができれば、食事中におしゃべりするようになるし、子どもができれば、そもそも自分の食事など二の次になるし、「噛む」なんてこと、考えることもできませんでした。今のご自分の状況に合わせられる範囲でいいと思います。
ただ、カラダが冷えたり、慢性胃もたれの人には、「よく噛むこと」は、おススメの取り組みです。 ・表情が引き締まってむくみ予防になる ・顔色がよくなる ・過食の予防に役立つ ・唾液の分泌が上手になって、虫歯予防や風邪、感染症対策の取り組みになる 欲張って頑張る必要はありません。できる範囲で、ためしてみてください。
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