世界に遅れをとった日本が、偏見を捨て「eスポーツ」大国となる日

 

世界に遅れをとった日本にとって、2018年は「eスポーツ元年」

まだ黎明期とも言える日本のeスポーツ業界だが、あの吉本興業も参戦。5つのチームを運営するだけでなく、今年3月には3名のゲーマー社員を入社させたと発表。YouTube Gamingなど配信プラットフォームでのゲーム実況とキャスターの育成、同社が運営している劇場などでのeスポーツイベントの開催など、ポノスと同様に幅広い分野で、盛り上げをはかっている。

従来は乱立していた国内のeスポーツの団体も、主要3団体が合併して2月に一本化。日本国内のeスポーツ振興と競技力向上、スポーツ精神の普及を目的とした「一般社団法人 日本eスポーツ連合」(JeSU)が設立された。初代会長には、セガホールディングスの岡村秀樹社長が就任。

JeSU公認のプロライセンスも次の8タイトルで認定している。「ウイニングイレブン2018」(コナミデジタルエンタテインメント)、「コール オブ デューティ ワールドウォーⅡ」(アクティビジョン・パブリッシング)、「ストリートファイターⅤ アーケードエディション」(カプコンU.S.A.)、「鉄拳7」(バンダイナムコ エンターテインメント)、「パズドラ」(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)、「ぷよぷよ」(セガ)、「モンスターストライク」(ミクシィ)、「レインボーシックス シージ」(ユービーアイソフト エンターテインメント)。

オリンピック、アジア大会などの国際大会に選手を派遣する体制が整ってきた。

今年になって急速に発展しつつあるeスポーツ。まさに「eスポーツ元年」と言えるのではないだろうか。プロゲーマーが、プロの野球選手、サッカー選手、ゴルファー、格闘家のように世間に認知されるまではまだまだ平坦な道程ではないだろうが、諸外国に後れを取ってしまった現状を変えようという動きが活発化している。

photo by: RK-studio / Shutterstock.com

長浜淳之介

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

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兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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