武田教授が調べてわかった「野菜1日350グラム」に科学的根拠なし

 

ところが、最近では「むやみに食べたいので、栄養価の低いものでダイエットする」という奇妙な考えが発生しています。なぜ「奇妙」かというと、世界はまだまだ食料が不足し、常時8億人程度の人が極度の飢えに苦しんでいます。その多くが発展途上国なのですが、そこには「日本向けの畑」というのがあり、飢えて困っている人がいるのに、日本人がお金を払ってくれるからということで、食料が日本に輸出されています。

実に不見識な行動といえるでしょう。自分は余計に食べたい、食べると太る、だからといって食べる量は減らしたくない、だから世界で飢えている人が多くても太らない食べ物を余計に食べる、そして糖尿病などにならないように糖質を制限し上質の牛肉を食べる、というとんでもないことになっています。

たとえば牛肉は1キログラム生産するのに穀類を11キログラム使います。つまり米やトウモロコシを食べる代わりに牛肉でカロリーを取ろうとすると、11倍の食料が必要になるということです。それなら穀類や肉をバランスよく食べて、食料を浪費することをせず、その分で飢えた子供を救おうとするのが人情というものです。(メルマガより一部抜粋)

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中部大学教授の武田邦彦です。主に環境問題や資源に関して研究を行っております。 私のメルマガでは、テレビや雑誌新聞、ブログでは語ることが出来なかった原発やエネルギー問題に鋭く切り込みます。

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