違う、そうじゃない。なぜ社員たちは社長の外出を嫌がったのか

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ある経営者の方から「先代社長や社員たちから外出を責められています」との相談を受けたという、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』著者の梅本泰則さん。その答えは「問題の本質は違うところにある」というものでした。その本質とは?そして問題を解決するにはどうするべきなのでしょうか。

目の前の問題と、将来の問題

頑張っているのに、なかなか業績が上向かない会社があります。そんな会社の経営者からご相談がありました。「先代の社長からも社員からも、そんなに外にばかり出かけるなと責められています」ということです。

経営者というものは、メーカーさんや問屋さんとの交渉に出かけることもあります。展示会があれば、商品を見に行かなくてはなりません。商工会や組合の集まりに顔を出すこともあるでしょう。外に出る機会は多いのです。

この経営者の相談は、「会社を留守にするのは、最低限度にとどめています。数えても、そんなに責められるほどの回数ではありません。今後、どうしたらいいでしょう」ということです。

このご相談に対し、私はピンときました。経営者は、きっとこう思っています。「会社のために外に出かけているのに、どうして分かってくれないのだろう」と。そうです。社員が自分のことを分かってくれないのが不満なのです。

そこで、私はこう答えました。「問題の本質はそこではありません。先代の社長も社員の皆さんも、今の業績に不安を持っています。ですから、あなたには一刻も早く会社の現状を救ってほしいと切望しているのです。早く適切な一手を打ってくれ、と叫んでいます。外に出るなというのは、そのことを言っているのです」。

つまり、今この経営者がやるべきことは、社員に理解を求めることではなく、早く有効な手を打つことなのです。では、そんな手はあるのでしょうか。

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