問題を解決するために
決して「外出」が本質的な問題ではありません。結果として売上を回復できていないことが、本当の問題なのです。それが出来ない以上、社員の不安や不満はなくならないでしょう。どんなに立派なマーケティングを行おうと、成果が出なければ意味がありません。
商売の「本質」は、お客様に必要なものを安く仕入れて適正な価格で売ることではないでしょうか。ここは、経営者としての踏ん張りどころです。どうしたら即刻売上が回復できるか、考えてください。
私には「すぐに業績が回復する手を打ってほしい」という社員の皆さんの声が聞こえてきます。そして、その手に正解があるわけではありません。いくつかの手を考えて、優先順位を決めて実行していくことです。
そのためには、メーカーさん問屋さんの力を借りることも必要でしょう。また、社員の皆さんに有効な手を一緒に考えてほしいと、頭を下げることも必要かもしれません。どうか、経営者として歯を食いしばって頑張って下さい。
このようにお答えをしたのです。いかがでしょうか。経営者は、遠い将来のことを考えて戦略をねることが必要です。しかし、それだけでは目の前に起こる問題を解決できません。多少「理想」と食い違っても、目の前の問題を解決することが将来につながっていくのではないでしょうか。
こうした問題を克服しながら、経営者は成長していくのですね。
■今日のツボ■
- 社員は経営者に有効な手を打ってほしいと思っている
- 非常時には「即時業績向上法」を使うのも効果がある
- 将来の戦略と目の前の問題とでは考え方を変えると良い
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