トランプに反逆する欧州
アメリカに反抗しているのは、中国やイラン、インドネシアだけではありません。「同盟国(地域)」欧州も反逆している。
英「ファイナンシャル・タイムズ」紙は9月12日付の紙面で、欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長が「EUの対米金融依存度を減らすために、ユーロを世界の準備通貨に変えるつもりだ」と語ったと報じた。同紙によれば、ユンケル氏は「EUはエネルギー輸入の80%以上を米ドルで支払っている。だが、その多くはロシアや中東から輸入したものであって、米国からの輸入額は全体の2%でしかない。我々はそうした状況を改める必要がある」と述べた。
(同上)
ロジックはわかりますね。欧州は、主にロシアや中東から原油を買っている。支払いはドルでしている。ユンケルさんは、「別にユーロで払ってもいいだろう」といっている。イラン問題もそうですが、トランプさんは、激しく欧州いじめをしていますね。それで、マクロンさんは、NATOがあるのに、「欧州軍をつくろう!」といったり、反米行為をしている。さらに、
だが、より驚くべきは、複数のEU外交官の話として、「今年、イランからの原油輸入決済代金をドルからユーロに切り替える」と報じていたことである。
(同上)
これ、ホントであれば二つの意味で重要です。
- 欧州は、「イランからの原油輸入をやめろ!」というトランプの命令に従う気がない
- しかも、ついでに「ドル外し」をしてしまうつもり
ロシアも…。
すでに中国は一足先にドル決済体制に反旗を翻している。ロシアやイランからの原油は人民元建てで輸入されており、
(同上)
ロシアは、中国に【人民元建て】で原油を輸出している。