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たった2ヶ月で60kgが48kgに?痩せすぎてしまったダイエットの話

ついつい食べ過ぎ飲み過ぎてしまうこの時期、身体についてしまった脂肪、気になりませんか? 脂肪燃焼には有酸素運動というイメージがありますが、単に有酸素運動をするよりも効果的な方法があると教えてくれるのは、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さん。食事療法と組み合わせて、2ヶ月で20%も体重を落とすことに成功したという、実体験の方法とは?

冬こそ成功させたいダイエットのこと

年末年始の食っちゃ寝期間を挟んで続くひと月は新年会、とデブ・スパイラルが止まらない。こうなると厚手のコートを脱ぐ頃になって直面する肉体的現実は最早恐怖レベルである。

基本、動物は冬になるとあまり活動しなくなる。これは体温を保つだけで相当量の体力が奪われてしまうからだ。動物としての人間も例外ではない。ただ現代の人間が例外的なのは、その冬にあっても寒を避け暖を求めることが容易であることと、食糧に困ることがないことである。冬の間に太って春を迎える動物はおそらく人間くらいのものであろう。 以上のような春を迎えたくない人は、やはりダイエットであろう。

実際、冬場の方がダイエット効果が高いというデータもある。それは大体以下のような理由からである。本来人間も他の動物同様、冬期には活動が減り、その分生殖などの生命再生産や肉体的回復などの身体修復にエネルギーが割かれる。ここで言うダイエットとは筋肉量を増やし、体脂肪を減らすことを最終的な目標とするものだから成長ホルモンによる身体修復は必須である。とすれば、修復効率の高い冬場こそが筋肉を壊しさらに大きく強い筋肉に変えて行くのに最適な季節ということになるのである。

では具体的には、どうすればいいのか。簡単に言ってしまえば、摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーの方が多ければ痩せるのである。つまり、赤字経営である。比喩を使ったがために妙な言い回しになってしまうが、効率的な赤字経営こそダイエット成功の鍵なのである。

そのためにはまず資産を減らすことである。そこでジムに通い始めたりする訳だが、今まで貯めに貯めてきたものがそう簡単に無くなる筈もない。早々いやになって月々の会費だけが虚しく引き落とされて行く事態となる。典型的な失敗例である。

資産つまりはエネルギーの消費にはコツがあるのである。運動は基本的に二大別することができる。一つはジョギングやウォーキングなどに代表される有酸素運動、もう一つは筋トレに代表される無酸素運動である。

実はこの二つの運動にはエネルギー源において違いがある。有酸素運動は炭水化物と脂肪のどちらでもエネルギー源にできるのに対し、無酸素運動は炭水化物しかエネルギー源にできないのである。

ここにポイントがある。最初に有酸素運動をした場合、炭水化物と脂肪のどちらでもエネルギー源として消費できる訳だが、手っ取り早く熱や力になるのは圧倒的に炭水化物の方であるから、まず炭水化物が消費される。その後、無酸素運動をしようにもエネルギー源たる炭水化物が枯渇してしまっているため効果域に至るまでの十分な筋トレができなくなるのである。つらい割には効果が少ない、これでは誰でもいやになる。

そこで最初に筋トレを持って来るのである。筋トレは無酸素運動だから炭水化物しかエネルギー源にできない。ここで十分炭水化物を使い切ってから有酸素運動に移るのである。先に述べたように有酸素運動は炭水化物も脂肪もエネルギー源とすることができる。が、一方の炭水化物が既に筋トレによって枯渇してしまっているので脂肪を消費する他ない。効果的な脂肪燃焼はこの順序で運動してこそ期待できるのである。

せっかくの比喩なのでそれで通すと、同じ資産でも炭水化物は現金、脂肪は預貯金と言ったところである。預貯金を減らすには、まずすぐに使える現金をなくしてからという訳である。

また、前述の順番で運動すると好循環が生まれ易くなる。最初に筋トレに割くエネルギーが十分あるために筋肉に高負荷を掛けることができ筋肉量の増加効率が上がる筋肉量が増えれば必要エネルギーも自然増えることになるから痩せ易い身体になる。しかもひとたび筋肉が付くと一ヶ月くらいさぼってもすぐに理想体重に戻すことができるようにもなる。これに文字通りの食事療法(所謂、ダイエット食)を組み合わせれば効果は絶大であろう。

「何を偉そうに」といった誹りをかわすために、最後に自分の実体験を紹介したいと思う。私は前述の運動法と食事療法(朝は特に制限なし、昼と運動後の夜はプロテインシェイクのみ)で体重の20%のダイエットに成功したことがある。一応「すごい!」と言われたいので、スタート時の体重を言っておくと60kgであり、期間は2ヶ月であった。 勿論、痩せ過ぎである。これはある種の挑戦的企画として自らで行った人体実験のようなものだから決して真似はして欲しくはないが、少しは「すごい!」と思っていただけるのではないだろうか。

ただこれ以降、自分の体重調節能力が明らかに向上したことは間違いない。その意味でも(つまり、自分の身体を知るという意味でも)ある程度のダイエットは誰にとっても大切なのではないだろうか。

※個人の感想です。ここに記載されたダイエットの効果や感想には個人差があります。

image by: shutterstock.com

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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