2002年のワールドカップ後、韓国では「世界に冠たる我が国」「すべての上にある韓国」が語られ始め、それは2010年代には大合唱になった。「韓国が日本より上」と信じる理由が、経済、外交、政治制度・民主化、スポーツの分野で一覧されているが、せこい自画自賛だ。ところが「世界に冠たる韓国」では、セウォル号沈没やMERSの流行など、先進国では起こらない出来事が続々と。
韓国人の自画像はあまりに現実離れした、あまりにも美しいものに変わっていた。「韓国人の高い政治意識と民度に世界中が驚く」「世界4大革命のひとつ・ろうそく革命」ときた。
国全体に中二病の毒が回り、自分たちが自己賛美という病に罹っているとは、誰も恐ろしくて指摘できなくなっていたのだ。思春期の青年を下手に刺激すると、逆切れされるのがオチだからである。
韓国人はもはや「反日」ではない。「卑日」国家に変身した。そして世界中の人々が「韓国の方が日本より偉い」と言い出すまで、世界を舞台にした卑日運動は収まらない。世間のルールを破って自分には力があると誇る、まさに中二病にかかった韓国。「当分、治ることはない」と著者は確信している。
編集長 柴田忠男
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