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災害大国・日本に住む我々が最低限「備蓄すべきもの」は何か?

日本に住んでいる限り、怠ることが許されない災害への備え。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、各家庭が行なうべき「備蓄」についてアドバイスを記してくださっています。

備蓄食料

さて、本日は防災のお話。

3月11日は、あの悪夢のような東日本大震災の日です。しかし、日本が世界にマレに見る災害大国であることからすれば、あのような悪夢は

巡ってくるのです。それが地球の生理現象で避けようがないのだとしたらせめてその上に暮らすものとして、備えだけはしておきたいですよね。

各家庭で最も重要な防災といえば

ことでしょう。あ、念のあめ書いておきますが

ですからね。日本人には「お上がなんとかしてくれる」的な心情があると言われますが、大規模災害のときにはそんなこと言っている場合じゃありません。お上だって、手が足りないわけですし、助けを待っていてもオナカはイッパイになりませんから。

なんです。つまり家族が何日か食べる分くらいは、

備えておきましょうということです。繰り返しますが、助けが来ない場合空腹に苦しむのは自分自身の家族なんですから。

さて、食料と水の備蓄については、災害時に「使えなくなってしまうものはナニか」によって大きく異なります。

すなわち、日常の料理で使っている

のうち

です。過去の災害の例からすると

だそうです。

そうだとすると、まず第一に備蓄すべきなのは

だということになりますよね。1人1日2リットルは飲む計算とすると、4人家族の3日分は

2リットル入りのペットボトルで8本分です。箱買いし、保管場所も考えなくてはならない分量ですよね。

…しかし、無情なことにこれには

などの水はまっっっっったく一滴も含まれていません。現代の清潔で快適な日本の生活がどれほど大量の水に支えられているのか、改めて思い知らされますね。これらすべてのために水を備蓄することはできませんから

工夫が必要になるんです。被災地では、食器が洗えないため、お皿にラップを巻いてその上に料理を出して食べ、終わったらラップを剥がして捨てたというハナシは、非常に有名です。ラップはこの場合、水の代用品なんです。この意味で

水と同じ優先順位で備蓄した方がいいでしょう。そう、復旧が遅く命に直結している水と同じ扱いだからです。

当然ですが、巨大災害が起こっても影響を受けない地域はありますし逆にモロに影響を受けることもあるわけです。この点ではご自分が

自治体のハザードマップなどから予測しておくことです。これは必須の作業だと思いますよ。

備蓄の仕方についてです。東日本大震災以降、備蓄の仕方では

というものが薦められるようになりました。私もかつて記事にしたことがあります。要は

というものでした。このやり方は、非常に理に適っている一方で、やってみて問題点もあるなと感じました。ひとつは

です。備蓄なんだから、手近にあると却ってジャマなんですよ。ところが、これを日々使うことで食材を新鮮に保ち、かつ食材に慣れるというのがローリング備蓄のキモなので、どうしてもハナシが難しくなるんですよね。

もうひとつは、我が家に限った問題かもしれませんが

です。日持ちするレトルトや缶詰を少し多めに買い置いてコレを日々使って消費期限切れを防ぐというところがこの備蓄のキモです。なので、とーーーぜんですが

ことになるんです。

が!!我が家の場合イナカにあるので(?)、毎シーズン大量の単一品種野菜の消費に苦労しており、それ以外の

なかったんです。うーむ。

ここで改めて考え直してみました。

それは、ホッとできるもの、落ち込みがちな気持ちを盛り上げ、失われる体力を回復させてくれるもの。生きる活力をもたらし、栄養があるもの…。

うん。そうなのよね。これってつまり

料理なんじゃないかと思うんです。

と、いうことが解ったところで、どうするのか。

で、考えた結果、我が家で備蓄しているのは

です。スープの大袋レトルトや缶詰です。封を切って温めればそれだけで食事になるヤツです。

などなど。あ、もちろん他のものもソレナリに備蓄していますよ(^Д^)

災害時には、水が非常に貴重になります。配給される水は、おそらく最優先で飲食用に回されるはずで、その中で料理もやりくりしなくてはなりません。このため、汁物は大量の水を使うため結構難易度の高い料理になってしまいます。他方で

ではないかと思うんです。

なにせ温かいですからね~。温かいモノを飲むだけで人はホッとするものですよね。

そして、災害時には体力も気力も落ちているはずなので、ここぞいう美味しいものを食べて、元気を出せたらなあと思うんです。昨年の西日本豪雨の折にちょっとだけ避難したとき、不安な夜にホットコーヒーを飲みました。豆からわざわざ挽いて淹れたコーヒーが身体に沁みました。

ちなみに、スープのレトルトの場合、食器類を必ず使用するため使ったあとの洗浄をどうするのかがポイントになるでしょう。まあ、この点についてはハナシが逸れてしまうので別の機会に。

また、もうひとつのポイント、熱源。これは、もう

でしょう。電気が比較的早く復旧しやすいことから電気を熱源とするものはとても便利なはずです。また、復旧までの期間を埋めるためのものとしてガスボンベとカセットコンロがあるとかなり安心できますね。

ま、我が家はイナカ在住のタシナミとして(笑)、木炭や燃料ペレットがありますので、どうしようもなければコレもアリだと思っています。

家族のためにも水と食料の備蓄を。食べ慣れたものを中心に水多めで備えましょう。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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