遠藤誉さんによれば、中国はさらに、欧州を中国5Gに取り込んでしまおうと目論んでいるといいます。「日本も参加する一帯一路は健全です。だから、5Gも大丈夫ですよ」というわけです。
日本が長年築き上げてきた国際的信用が、まんまと利用されるという、予想どおりの展開です。
するとなんと、イタリアが一帯一路に参加することを正式に表明したとのこと!日本、役立っていますね。
ここで思い出すのが中学や高校で習った歴史の授業。
「第二次世界大戦は、ドイツ、日本、イタリアを中心としたファシズムの枢軸国と、アメリカ、イギリス、などを中心とした自由主義陣営の連合国の対決だった」と教わりました。
自由主義陣営と言ったって、世界中に植民地を持つ帝国主義国家群です。国内的には民主主義を標榜していても、対外的には帝国主義政策を取り得るのです。政治体制は違っても、帝国主義国家群の覇権争いが本質です。
そこで、誰と組むのか?必死で中立を保つのか、極めてクリティカルな判断と決断が必要になります。
あの時、ナチスドイツと組む選択をしたイタリアと日本。
今は中国がナチスドイツの立ち位置をとり、ドイツはあの頃と同じで中国にべったり。イタリアも乗ってしまう。フランスはフラフラ、そして日本も?
なんだか、いつか見た光景に酷似しています。結局こうなってしまうのでしょうか?
この30年、日本経済の負けっぷりは見事なものがありました。
なにしろ、世界のGDPに占める割合が18%から6%に低下したのです。あらゆる分野で負けまくりの日本企業は、大局的な国家の行く末よりも、目先のビジネス獲得に必死です。「中国に選んで頂ける会社にならねば!」と言った日本を代表する企業の社長の表情にそれがよく表れています。
でも、この場を借りて断言しておきます。もし、中国のAIや5Gが勝利して、自動運転が中国のシステムで動くようになった暁には、中国は日本車を走らせようなんて毛ほども思っていません。