SNSに飲み込まれないために。ムカッと来て返信したくなったら

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多くの人が利用しているSNS。気軽に自分の意見を発信することができるのは利点でもありますが、自分の考えが正しいと思い込むあまり、時に行き過ぎた発言をしてしまっている人も見かけます。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「迷惑な人にならないためにはスルーすることも大事」と説いています。

それってあなたに向けて発信されたモノなの?

今回はとある方のブログを読んで、あまりにも強く同意したためそこからエントリーを捻ってみました。

 ● 迷惑な人イレブン 

私はこの女史にほとんど好意を持っていないのですが、なぜか著書は持っていたりします。ネットの世界では非常に有名人ですから、まさか知らない人はいないと思いますが、彼女がこれだけ売れているのも、やはりこのような目の付け所の鋭さにあるのでしょう。

ひとつひとつこんな人がいるよね~と笑えるのですが、これは情報発信をしている人にはかなり切実な問題なんですよね。

情報発信をするということは、何らかの意見なり価値観なり手段なりを情報という形で多数の人に提供するわけです。ところがその情報が、本来その情報を届けたいと考えている人以外の人に届くこともあるわけです。ここが本当に面倒なところで、自分に関係がないのであれば、スルーしてくれれば良いのに、それに反対したり自分の価値観を押しつけたり怒り出したりする人もいるんです。

私はたまに怪しい系のコンテンツをメールマガジンで流すわけですが、そうすると科学原理主義の人から、

 ■ あなたは間違っています!

という主旨のメールが飛んで来るわけです。

こっちはあなたを折伏させるつもりはないんですから、イヤなら配信を解除してくれよって思うわけです。

これがSNSというツールの影の部分なんですね。

SNS(メールマガジン、ツイッター、フェイスブック、ブログ、インスタグラムなど)の登場によって何が変わったのかというと、情報発信者と簡単にコミュニケーションがとれるようになったということです。かつての紙の書籍時代に、作者に繋がるためには出版社に手紙を書いて、それを転送してもらうことが必要で、それすらもちゃんと作者に届いたのかが分からず、返事が来ることの方が珍しかったわけですね。

そういう時代に、作者の発信する情報と自分の価値観がズレていても、そこに文句を付けるような行動ってしないわけですよ。そんなことをしても作者に届くはずがないって分かっていましたから。

ところがSNSになると、コメントを書いたり、リツイートしたり、シェアしたり、このメールマガジンだって返信すれば私の受信トレイにメールが届くわけです。おまけにこの情報がネットの世界を拡散し、場合によっては炎上というありがたくない事態まで起こるわけです。

人間って相手に届くと分かると、そして自分の意見や価値観が他の不特定多数にも届いて、それが賛同されると(それがシェアとかリツイートということ)、自分の中の承認欲求が満たされるんですね。世間的には何者でもないあなたの発信した情報が世界に広まるおまけにおカネは掛からないとなると嬉しくなるわけです。

その気持ちは分かるんですよね。私だって自分が書いたエントリーにポジティブな反応があれば、嬉しいと感じますからね。

だからこそ、ここは注意すべきなんです。

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