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就職かなわず、ヤル気を失った我が子に親ができる3つのサポート

昨年5月に発表された大卒者の就職率は98.0%で、好調な企業業績と少子化を反映して空前の高水準となっています。しかし、すべての就職希望者が就職できているわけではありません。もし、ご自分のお子さんが就職できなかったとしたら、親はどうしたらいいのでしょうか?悩みを抱える親御さんからの相談に、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者の柳川由紀さんが、「親ができること」をアドバイスしています。

新年度なのにやる気が出ない

Q. 息子は大学卒業後、就職が決まらずアルバイトで過ごしています。年度変わりがチャンスだと、毎年就活を頑張っていましたが就職が叶わず、卒業から3年が経ち、もう、新卒扱いの期限も切れてしまいました。しかし息子は暢気にバイトしています。親としてとても焦っています。就活のやる気を出させるにはどうしたらいいのでしょう?(26歳男性のお母様より)

柳川さんからの回答

ご子息は「暢気にバイトしています」とのことですから、就職することに対しそれほど執着していないのではないのでしょうか?親の思い込みで焦ったり、心配したりしても意味がありません。まずは、どうしたいのかを確認することが先です。

その上で、やる気を出せない場合は、出すために親としてどうアプローチすればよいのかを考えましょう。今回は、「就職が叶わず、やる気を失ったご子息」を想定してお伝えします。

1.一度離れる

やる気が出ないときは、いくら考えても気持ちが焦るばかりで、何をしても上手くいきません。効率も悪いため、時間の無駄になります。思い切って一度そこから離れ、気分転換することです。

2.セルフケア

人の心と体は繋がっています。どちらかに不調があると集中できません。身体的、精神的に疲れている場合は、身体をゆっくり休め、セルフケアを勧めましょう。「しっかりした睡眠、バランスのある食事、適度な運動」がセルフケアの基本です。

3.見切り発車

例えば、締め切りまでに入稿しなければならない、というようにデッドラインが決まっているときはやる気などなくても行動を起こします。行動を起こしてしまうと意外にも、ものごとが進んでいき、

億劫に感じていたことや、やる気がなかったことでもできるものです。

ですから、「まずは行動する」ことです。見切り発車でも良いのです。スタートさせることが「やる気の始まり」になるからです。

家庭教育アドバイス…「やる気の種は『必要性』もあり」

やる気を出すための「種」は、幾つかあると思いますが、その一つが「必要性」です。ですから、必要性があまり感じられないと思うことにはやる気が出なくて当たり前かもしれません。

けれども、必要に迫られている場合は、全くやる気がなくてもやらざるを得ません。そして行動を起こすことで、意外にもスムーズに事が運ぶのです。

やらなければならないけどやる気が出ない、と思い悩んでいたこともできてしまうのです。ですから、やる気がでなくても、その「必要性」を考え、まずはアクション!しましょう。

「やる気を左右するもの」について、アメリカの心理学者たちによる「ハックマン=オルダム・モデル」理論があります。次回、詳しくご紹介します。

image by: paikong, shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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