深田GL 「まず、労働安全衛生法令に基づき、事業者が直接取り扱うこととされている健康情報について」
E子 「具体的には、健康診断の受診・未受診の情報、面接指導の申出の有無、健康診断の事後措置について医師から聴取した意見等のことよね」
深田GL 「そうだね。これらについては、取り扱う目的や取扱い方法について労働者に周知した上で収集する。2つ目は、労働安全衛生法に基づき、事業者が労働者本人の同意を得ずに収集することが可能である健康情報。これは、法違反しないよう大事だよね」
新米 「つまり、健康診断の結果や面接指導の結果などのことですよね」
深田GL 「そう。これらも取り扱う目的や取扱い方法について労働者に周知した上で収集することになる」
E子 「法令で決まっているんだってことを知ってもらう、適切な取り扱いを規定する、扱う者を制限するなど、検討することもあるわね」
深田GL 「3つめの分類は、労働安全衛生法令において、事業者が直接取り扱うことについて規定されていない健康情報だ」
大塚 「法定外の健康診断の結果や保健指導の結果、健康相談の結果等のことですね」
E子 「これらは、個人情報保護法に基づいて、労働者本人の同意を得なければならないわね」
新米 「面接指導の線引きも変わったんですよね?」
大塚 「そうね、今までは、長時間労働をしても本人の申出がなければ医師の面接指導は義務とまではいってなかった。システムをつくるとか努力義務レベルだったわね」
E子 「ところが、それが、1月当たり100時間超えの時間外・休日労働を行った場合、算定後遅滞なく本人の申出なく、医師による面接指導の実施が義務付けられたのよね」
新米 「100時間超えって、もうすでに労基法違反ですよねぇ」
大塚 「そうそう、だからこそ義務付けられたってことよね」
深田GL 「そして、申出のあった場合の面接指導の対象が『1月当たり100時間超え』から『1月当たり80時間超え』へ見直しになった…」
新米 「バーが下がりましたね」
深田GL 「80時間超えと算定されたら、速やかに労働者に通知することを事業者に義務付け」
E子 「今回義務付けとなった100時間超えについては、罰則規定もできたのよ」
新米 「日本じゃ時間外労働も少なくなり、連休も増え、やりたい仕事もできない。10連休は長いし、遊ぶだけでなく、ダブルワークや副業を推進しようっていうするイベントが開催されたってTVニュースでもやってましたよ」
大塚 「働き方改革でお給料減っちゃう人も増えるんだろうね」
深田GL 「日本は大きく変わろうとしているんだよな。いろんなことが、どれだけ変わるのかちょっと怖い気もするよ」
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