プライドが高すぎる人間と行動を共にするのは疲れるものですが、その相手が能力的に疑問符をつけざるを得ない人物だと分かった際の徒労感の大きさたるや、計り知れないものがあります。今回の無料メルマガ『人間をとことん考える(人間論)』では著者の小原一将さんが、そんな「プライドの高いバカ」の見分け方を紹介しています。
プライドの高いバカ
環境が色々と変わり、考えることや思うことがたくさんあった。まず一つは自分の人を見る目がなかったということ。ある人物と働くことを決めたのだが、その人物は私の思ったような人ではなかった。むしろ私が考える良いことの逆ばかり行う人だった。
全てが終わった今、その人を非難したいわけではなく自分の見る目のなさを悔やんでいる。後から周りの方達に話を聞くとその人を見抜くことはそう難しくはないと言っていた。ただ、私は見抜けなかった。そこに力の無さを感じる。
見抜けなかったのは私の力不足であるのは明白なのだが、もっと早い段階で違和感は間違いなく持っていた。しかしその違和感にしっかりと向き合わずにそのままにしてしまっていたことも良くない。
違和感の原因を探り、自分で調べたり直接その人物に問うことで他の行動に繋げることができたはずだ。それによって今自分が置かれている良くない状況や、周りに迷惑をかけることを回避することができたように思う。
今回のことで学んだのは“プライドの高いバカ”は注意する必要があるということ。プライドと頭の良さで二軸を作るとして、“プライドの高い天才”と“プライドの低いバカ”の説明は要らないはずだ。ご想像通りといったところだろう。
そして“プライドの低い天才”、これが世の中を変えていくように思う。そもそも社会にインパクトをもたらすためには頭が良くなければならない。必須のスキルである。当然、勉強ができるという意味だけではなく頭の回転が良く、場を読むことができる能力も含む。
さらにプライドが低ければ学ぶ意識が強くさらに成長する。そしてそういった人物には人が集まる。人望もスキルも兼ね備えた人物なのだ。
最後に“プライドの高いバカ”について。これが今回私が引っかかってしまったカテゴリーだ。プライドが高いので一見、言っていることや行なっていることがすごいことのように思えてしまう。言動はすごい人のように振る舞うのだ。そして実際に勉強などの能力は高いこともある。
そのため私は見抜けなかった。深く付き合って分かったのだが、何度か会って話をするくらいでは分からなかった。
そうするとこの“プライドの高いバカ”の見分け方が気になるだろう。これについて、メンタリストのDaigo氏の発言に納得したので参考にしてもらいたい。
このような人物を見分ける方法として「カオス」を作り出すことを提案していた。どういうことかというと、こういったプライドの高い人間は平時の際は一見、正しそうに見えることや振る舞いをすることが多い。
しかし、何か問題が起きてそれが複雑に絡み合ったり、人間関係が込み入ってくると途端に処理能力が落ちる。つまり答えのない問題を突きつけてどう判断するのかを観察するのだ。
かく言う私もこの「カオス」が起きて、その人物が信頼に足る人物ではないことに気づいた。参考までにその人物は、問題が起きても決断ができず、あいまいな発言ばかりで逃げ続けたのだ。
ただ、この「カオス」を作り出すという行為はそう簡単にできないかもしれない。そこで私は今後、二つの行動で人を見分けようと思っている。
一つはこれまでどんな実績を残しているか。成功や失敗という意味ではなく、具体的にどのような行動を自分から起こしたのかを尋ねて判断する。そしてもう一つは困難に直面した際にどのように考えてそれを解決、もしくは解決しようとしたかを尋ねてみたい。
「カオス」を作り出すのではなくこれまで経験した「カオス」に対してどのような判断をしたのかを知りたいというわけだ。
これで必ず今回のようなことを防げるわけではないだろうが、かなり有用な方法ではないかと思っている。
まだ他にも今回の流れで気づいたことがあるので、それを次回は載せていこうと思っている。
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