人間社会はさまざまなストレスで溢れていますが、人間以上に敏感でかつ言葉を話せないペットたちもストレスを抱えている場合があるようです。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、ストレスを見分けるための7つのチェック項目と、ストレスを和らげるために気をつけたい住環境の5要素について教えてくれます。
犬、猫の「住環境のストレス」は危険!!
ストレス社会は人間だけの問題ではありません。犬や猫のストレスは、今や大きな問題です。
今回は、何に対して不安を感じるのか?どんな表情や行動が見られるのかなど、不安を感じた時の表情や行動、ストレスサインについて説明すると共に、その対処方法につきましてご説明していきたいと思います。
(1)ストレスの見分け方
見分けるリストをまとめてみました。この中で3つ以上あったら「ストレス」が溜まっています。
- 鼻先を舐める
- ハァハァして落ち着かない
- あくびを日に10回以上をする
- 目をそらす
- うろうろしている
- 体を頻繁に掻く
- ひっかけたり、噛み付く
これらが、3つ以上見られたら、ストレス予備軍です。また、このようなストレス反応は、ある意味、その動物が“ストレス対処をしている状況”とも言えます。このような状況には「住環境」「生活導線」なども関係するという研究結果も出ており、研究発表もされています。
では、「住環境」や「生活導線」は、どのような事に具体的に気をつけないといけないのでしょうか?まとめてみました。
(2)「住環境」「生活導線」のストレスを和らげる方法
住環境や生活導線のストレスとは生理的な苦痛や不快感といった意味合いがすごく関係しているとも言えます。ストレスのない快適な空間を確保するには、以下の5つの要素が必要です。
【住環境や生活導線のストレスを緩和する5つの要素】
- 音(不快な音がしないこと)
- 空気(清潔な事)
- 快適な温度・湿度である事
- 光(適度な明るさ)
- 生活にある程度のペットのスペースがある事
これらが1つでも欠ければ、ストレスを感じることになると言えるでしょう。
まとめ
犬猫にとっては、家の中は安心でき、快適で、楽しいものであることが一番大切です。
人間も同じだと思います。人間よりも動物の方が敏感です。より良い暮らしをして下さい。
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