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聞こえているのに聞き取れない。それ推定患者240万人のAPDかも?

推定患者数240万人の「APD(聴覚情報処理障害)」をご存知でしょうか。「聞こえているのに聞き取れない」という、あまりよく知られていないこの障害、聴覚検査では「異常なし」と言われるので、自分でも気がつかないまま生活に支障が出てなんとなく困っている人も多いようなのです。

APD(聴覚情報処理障害)とは

APD(聴覚情報処理障害)の特徴は、音としては聞こえているのに、言葉として理解できないというものです。もう一つの特徴は、普通の聴力検査をしても異常が見つからないことです。そして、推定患者数240万人といわれながらも、残念ながら耳鼻科医のなかでもまだまだ知られていないのが現状です。まだよくわかっていないことも多く、完治させる方法も見つかっていません。

本書では、そんなAPDに対して、自分で簡易的に確認できるチェックリスト、聞き取りをよくするためのさまざまなツール、工夫、仕事選びや診断書の利用などの生活の質を向上させるためのヒントをご紹介します。

これらの症状、APDかもしれません

下記のように様々な場面で聞き取れなくて困ったことがよくあるという場合、APDである可能性があると言えます。

APDはこういうときに聞こえが悪くなる&理解できなくなる

APDの人は、下記のようなシチュエーションになると特に聞き取りにくく感じたり、意味を理解できなくなります。

APDでも聞き取りをよくするツール、工夫をご紹介

APDと診断された場合でも、ノイズキャンセリング機器を利用したり、会話をする際に相手の口元をよく見ながら聞いたり、音声の文字化アプリを活用する、メールやLINEなどの文字コミュニケーションを使うようにしたり、レコーダーを使って聞き直せるようにするなどの工夫をすることで、日常生活で感じる困難を軽減することも可能です。

チェック項目で心当たりのある方は、まずはぜひ専門書を読んでみて、より詳しい情報を確認してみてください。

書籍概要

書籍名 『聞こえているのに聞き取れないAPD【聴覚情報処理障害】がラクになる本』
刊行日 :2019年8月25日(日) 
価格  :1,600円(税別)
著者名 :平野 浩二(ひらの・こうじ)
紹介URL:http://www.asa21.com/book/b471517.html

著者プロフィール

平野 浩二(ひらの・こうじ)

耳鼻咽喉科専門医。ミルディス小児科耳鼻科院長。専門分野は、補聴器・難聴・聴覚障害診療。東北大学卒。聴覚障害者の手話による診療を長年行い、その延長で聴覚情報処理障害(APD) に出会う。APD のことを知っている耳鼻科医が非常に少ないことから、APD のサイトをたちあげ、その啓発に努めている。今では年間200 人ほどのAPD 患者を診察している。現在は東京の江東区にある亀戸小児科耳鼻咽喉科で毎週火曜日にAPD の患者の診察にあたっている。

聴覚情報処理障害(APD)サイト 
https://apd-community.jimdofree.com/

source: ドリームニュース

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