MAG2 NEWS MENU

同居の義母は家事が苦手。正面衝突を避けるためのポイントは?

家事というものは「タオルをたたむ」ということひとつとってみても、人それぞれこだわりがあるものです。自分流の細かいやり方まで押し通そうとすると、家族同士でギクシャクしかねません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、同居する義母とのエピソードを交えつつ、「上手く折り合うには目標を共有すること」と記しています。

目標を共有する

さて、本日は違いのお話

きっとみなさんのおうちでも毎日

になっているんじゃないでしょうか( ̄∇ ̄) 我が家は結婚当初から完全同居なので、家事のやり方について義母とだいぶ違っていたためかつてはいろいろモメました

今?今はほとんどモメないですねえ。義母は家事が嫌い&苦手なので、私とモメてまで自分のやり方を通すくらいなら、私に譲っちゃった方がラクだったんだと思います。うん、ま、これはこれでアリですね。

そうは言っても、こうなるまでにトラブったことを思い返してみると、やはり衝突するのは

ですよね。結果に大した違いはないのに、そのやり方プロセスが違う場合です。これ、たくさんありますよね。特に

ですね( ̄∇ ̄) つまり、たたみ方のバリエーションがかなりあるってことでしょうね。ということは、それだけ

ですよね。ははは、モメてる方、もうどーでもいいことにしましょうね。労力と時間と精神衛生のムダですよ。

でね。正直なところ、このやり方が違うよ問題は、それほど問題じゃないと思っています。なんてったって、目指すべき状態について共通認識があるからです。つまり

という状態です。これが共有されている状態ですよね。ここに辿り着ければ問題ない…というように話し合ったり妥協したりする余地があるわけです。

ずっと問題なのは

です。先の例で言えば

という場合です。これが

んですよね。家庭内の有り様としてのゴールがズレているんだからそこに至るべきプロセスややり方は当然違う。というか、

から話し始めて、「やる」に決着した後にようやく

の話になるわけですから。ここは、

べきところです。この認識がズレているとこれに関連した家事はぜーーーんぶがズレることなるからです。どのくらいの頻度なのかどのくらい手間をかけるのか、タイイングはいつか、誰がやるのかこうしたことがすべて違って…というか、一から作り上げなくちゃならないんです。

その点で、やり方やプロセスがどーのとかいうレベルじゃありませんよね。しかも、お互いにものすごく

です。やる側は「どうしてやらないの?なんでできない?」と思いますし、やらない側は「そんなことしなくてもいいのにうるさい!」と思いますから。お互いの前提に立ってみて想像力を巡らせればこうなると理解できますよね。

なのでキチンと話し合うんです。やり方とかプロセスはこれに比べれば、もっとずっとテキトーでもいいと思いますよ。あなたのやり方でも私のやり方でもOKみたいな。そのくらいに思っておいても結局大差ないんですから( ̄∇ ̄) でも、これは違います。家庭内の状況としてどういう形がいいのかはよく話し合いましょう。

で、一応の妥結をみるわけです。たとえば

という結論に落ち着いたとしましょう。ここでは、読者さんたちにはやや片付けが得意、あるいは実際に担当している側が多いだろうと仮定しておきますね。

で、さて、妥結後の日常生活。妥結したにも拘わらずモメごとはどうしても起こるんですよね。そして、それは多くの場合

んです。だって、イライラしますからね。片付け得意なタイプからすると「なんでこの状態に気がつかないのか」も「使ったらすぐ片付ければ簡単なのにどうしてやらないのか」も「いつまでもそのまま」なのも

すべて

ですから。最後には、相手の悪意を疑ってしまうくらい「不思議…」なんですよね。それでも、見て見ぬフリとガマンで数日が過ぎ、その後に自ら片付けはじめ、これが数回繰り返され、とうとう限界に達すると。で、

と、つい言ってしまう。うん、私も心アタリがあるのでよく分かります( ̄∇ ̄)

が、逆に片付け苦手なタイプは、ほとんど

んです。だってほら、その家事は、プロセスがモンダイだったんじゃなくやるかやらないか自体がモンダイだったわけですから。やらない文化で過ごしてきた人からすれば

なんですから。そもそもモンダイな状態だということに気がつきにくい上に(そりゃそーですよね)、耐性が高い(?)ので、家事がが必要だと思わないんですよ。だから、この人たち側から見れば、家事に関するモメごとは、

もたらされる災厄(?)に思えるはずです。だって

んですから。しかも、相手はだいたいキレ気味ですからね。

……うん、これ、ちょっとカワイソウだと思うんですよね。たまたまこの場合は、私が得意な側(相手のモンダイを指摘する側)だけど、他の分野では当然至らないところがあるわけで、それを日々注意されなじられたら

と思うんですよ。

極端な例だけど、天皇陛下やエリザベス女王と毎日食事するんなら、すっごくマナーに気をつけていたって、きっとNGマナーを犯しちゃいますよ、気がつかないうちに。それを指摘され続けると、やっぱり食欲がなくなっちゃうよね。

で、思うんですが、これは

ことである程度防げると思っています。たとえば

こんな感じです。つまり、共有するべき状態を「きちんとした状態」とか「キレイにしておく」とか、ビミョーに文学的な表現で定義せず明確にハッキリ分かる言葉に直しておくことです。

文学的な表現では主観が入りすぎて、「やるかやらないか」レベルで食い違っている家事については、ワークしないからです。

ちなみに我が家。タオルはまさにこのケースでした。義母はほとんどたたまない派。私はたたみ方にさえ拘りのある派。なので、

とし、

と定義しています。今のところ上手くいっていますよ。タオルをたたむのは、義母からすればかなり高い要求だと思いますが、とにもかくにもたたんであります。拘りのたたみ方は、私がやればいいだけです。

家事のモメごとがどこで起きているのか、一度チェックしてみてください。「やるかやらないかレベルで食い違っているならちゃんと定義してみるといいと思います。

image by: Shutterstock.com

真井花(まないはな)この著者の記事一覧

食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 システマティックな「ま、いっか」家事術 』

【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け