もう他人事でも特別でもない。訪れた大災害時代を生き抜くために

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「命を守る行動を」と何度も呼びかけられ、人々を入念な事前対策に走らせた台風19号。それでも、実際の被害が予測を超えた地域が多く出てしまいました。これを受け、マンション管理士の廣田信子さんは自身の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』で、今回の被害は他人事でなく「予想を超える自然災害が自分の身に常に起こり得る」ことを意識すべきとして、その理由を記しています。

大災害は必ず自分の身近で起こると思い知らされた台風19号

こんにちは!廣田信子です。

台風19号の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

数十年に一度と言われる危険な台風19号の襲来とラグビーワールドカップ「日本─スコットランド戦」の勝利が重なり、感情が揺れる3連休でした。

皆さま、大丈夫でしたか。

台風19号の襲来では、高波強風河川氾濫大規模停電等を心配して準備したマンション住民の方も多かったと思います。地震とちがって前もって分かっていたので、金曜日には、スーパーマーケットから物が消え、ガソリンスタンドに行列ができました。

1か月前の台風15号による千葉県の停電被害が頭にあるので私も、今回は、しっかり準備しました。台風に対して、こんなに備えたのは初めてです。備えてみて、改めて、地震の備えと台風の備えは違うな…と思いました。

まず、前もって襲来が分かっているか、突然かでは大きく違います。地震では揺れによる被害が心配な高層階が水害に対しては間違いなく安全な住まいです。しかし、風害には気を付けなくてはなりません。今回、飛来物に備えて、初めて窓ガラスを養生テープで補強しました。

また、台風の場合は、停電で給水が止まることがあっても、汚水管や雑排水管が破損するということはないので、水があればトイレも流せる。したがって、お風呂にトイレ用に水をためておきました。水を運ぶために用意していた灯油用のポリ容器に、初めて水を入れてみましたが、重すぎて、一人では運べないことがわかりました。やっぱり、給水用パックの方が役立ちます。

また、地震のときと違い、ガスが止まることはないだろうと、調理の心配は最低限にしました(着火装置は電池ですので)。停電対策では、明かりをとることと、スマホ・パソコンの電源確保に限って、いろいろ用意しました。ソーラーランタンもあるだけ充電しました。

持っていた防災用品を実際に使えるように確認したのですが…携帯電話用の手回し発電機というのを東日本大震災直後に買っていたのが、スマホには合わなくて使えなかったというお粗末な状況も確認できました。車からの充電も実際に初めてやってみました

幸い停電もなく、備えた準備がいらなかったのは、ありがたいことだったのですが…それは、たまたまの幸運で、マンションでも実際に停電浸水の被害が発生し人命までも失われました。多摩川沿いの二子玉川、高津区、武蔵小杉…と知り合いがいるマンションが多い地域の浸水情報が次々入りました。水が出ない、エレベータ─が使えないという不便な生活を強いられている方々もいらっしゃいます。

川から離れている地域でも、下水が溢れれば内水氾濫が起きる怖さを改めて思い知りました。どんな最新のタワーマンションでも、地下や1階にある電気施設や機械式駐車場やエレベーターは水に弱いのです。

私は、個人的には、つい先日行ってきた伊勢神宮の伊勢市の五十鈴川の氾濫と、親戚が多い長野県の千曲川の氾濫(佐久、長野)のことが心配で、落ち着かない3日間でした。

被害の大きさが日を追うごとに分かってきます。「数十年に一度」の災害といわれましたが、これまではそうだったとしてもこれからは毎年のように、日本のどこかで、このような大災害が起こるのでは…と思うのは、私だけではないでしょう。

改めて、だれもが自然災害に合う可能性からは逃れることはできないのです。災害は必ず身近で発生することを前提に、命を守れるか、被災後の生活ができるかを考え、どこに住むかを真剣に選ぶ時代になったことを感じています。

image by: h4fiz / Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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