ビジネス上ではあなたはのっぺらぼう。だからこそやるべきこと

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我々には一人ひとり名前があり、性格も異なる個人ですが、ビジネスにおいてはその個体識別はされることのない『ノーバディ』である、と話すのは、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』の著者である佐藤しょ~おんさん。佐藤さんは、名前を意識されることのないサラリーマンだからこそ人生を劇的に変えることができると論じています。

我々は全員どうせノーバディ

サラリーマンって、余程有名で無い限り、会社という看板に守られた構成員の一人でしかないんです。あなたの会社のお客さんが、法人(B2B)であれ、個人(B2C)であれ、あなたの会社を信用して取引をしたり、商品やサービスを購入しているわけであって、あなた個人の能力、スキル、信用、実績が購買の決定要因にはなっていないわけです。

つまり購入者から見たら、あなたという個人はほとんど存在していなくて、あるのは名刺に記載された会社名だけなんですよ。昔の人はそれを理解していたから、「お仕事は何をされていますか?」と訊かれたら、

  ■ ○○株式会社に勤めています

って答えたわけです。それってあんたの勤務している会社の名前であって、あなたの仕事とは全然関係ないじゃんか!ってツッコむ人はいなかったんですね。

会社でどんな業務を、どのレベルの責任でやっているかではなく、何という会社に雇われているかで、個人の評価が決まったわけですね。これは今でも、住宅ローンの審査とかでは使われています。

サラリーマン時代に、勤務していた会社が買収されて、それなりに大きな(有名な)会社の子会社ってことになったんですよ。そうしたらすぐに、社内報が回って来て、このグループ会社の社員だけの特別優遇金利で住宅ローンが借りられるってことが書かれていたんですね。

それって社員の勤務評定とか実績は関係なくて、所属している会社が大企業の子会社になったから、所属している人間の評価も自動的に上がってしまっただけなんですよね。

これらの現実は何を意味しているのかというと、サラリーマンというのは基本的に匿名、アノニマスのノーバディ(個体識別が出来ないタダのヒトという意味)なのだということです。あなたには名字も、親が付けてくれた名前もあるかも知れないけど、社会全体から見たら、タダの一人のサラリーマン、名前すら意識する必要が無い無名のヒトなんですね。

これは別に悪い意味で言ってるんじゃありませんよ。

逆のケースを考えてもらったら分かるんですが、あなたの名前が社会に認知されて、それが会社の業務に影響を与えるとしたら、これは怖くないですか?会社の中であなたが何をしたのかは言うに及ばず、プライベートの時に起こったことまで引き合いにされて、批難、批判、称賛されて、それが会社の業績に影響を与えるなんてことになったら、立ちションだって出来ませんよ。

有名人ってそういうことが日常的に起こってるわけですよ。例えばゾゾタウンの前澤社長が、酔っぱらって銀座で立ちションしてたなんてことになったら、会社の株価は下がるでしょうし、広報は記者会見をやらなきゃならないかも知れません。

レストランで注文したものと違うものが出て来て、

 ● これ、頼んだモノと違うんだけど

と言っただけなのに、週刊誌に、

 ■ 上場企業の某社長は、銀座で有名なクレーマーだった!

みたいな嫌がらせ記事が出て、それを釈明しなきゃならないとしたら、もうやってられないくらい面倒ですよね。

こういうのが有名人、著名人にはホントに起こっているわけですよ。日本では有名税とか言われてますが、多くの人に影響力があるということは、良いところもあれば、面倒なこともまたあるわけですね。

で、翻って我々を考えてみたら、6万2,000人の読者の99.9%が、完全に無名、アノニマス、ノーバディに分類されるわけですよ、私を含めて。

このステータスを活かさないのは、実に勿体ないと思うんですよ。

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