ノーバディだから出来ること
サラリーマンの99.9%は、名前や顔で識別されないノーバディだという話をしています。誰にも認知されていないからこそ、喫茶店でウェートレスの女性に、
■ アイスコーヒーまだ?早くしてくんないかな
ってつっけんどんに言えるわけです。あなたの名前を、ウェートレスが認識していて、おまけにあなたの勤めている会社も知っていて、あなたの上司が実は私(ウェートレス)のパパなのよ、って知っていたとしたら、あなたのこの態度は致命傷になりますよね。
ノーバディの気軽さってこういうところにあって、だからツイッターやSNSで、無防備に暴言を吐けるんですよ。本名と住所と勤務先と所属が晒されたら、絶対に暴言なんて吐けませんって。
完全に余談ですが、ずいぶん昔、とある読者さんからメルマガのコンテンツについて、メチャメチャクレームを言われて、メールで暴言を吐かれたことがあるんです。ところがその人、会社のメールアドレスで購読していたんですね。だからドメインを見たらどの会社なのか(ちなみに上場企業でした)分かる訳で、おまけにその人はフッターに所属や内線番号まで書かれた署名まで挿入しているわけですよ。
ご本人は気付いてないかも知れませんが、これそのまま人事部に転送したらどうなるのかね?って考えたら笑えてきました。
それくらい我々はノーバディの状態が当たり前で、そのステータスに浸りきって生きているのです。
それなのに、この状態を活用しようとは思わないんですよね。
ノーバディだから、クレームを付けても、暴言を吐いても大丈夫だろうって、そっちの方で考えるのではなく、ポジティブな方で何かするべきなんですよ。
どうせあなたのことなんて、誰も知らないんですから、ポジティブなことで目立つ何かをしたら良いんですよ。今のあなたに失うモノなんて、ほとんど無いんですよ。タダの無名のサラリーマンなんだから。
ここは勘違いされそうなので、明確にしておくと、犯罪行為のようなネガティブなことをやると、家族とか、会社員としてのステータスとか、諸々失うモノがありますからね。そっち方面ではなく、逆のベクトルでやるんですよ。
なんて書くと、渋谷の路上でストリートパフォーマンスをするのか、みたいなおバカな反応が出て来るので解説しておくと、会社員の枠組みの中で、弾けたことをしなさいと言ってるんです。
みなさん実は自意識過剰でして、何かを始めるとか、目立つこと、デカいこと、弾けたことをしようよと言うと、
■ 人になんて思われるかって考えたら恥ずかしくて出来ません
って考えるんですよ。だからあなたはタダのノーバディなの。あなたのやることに注目している人なんていないから、心配しなさんな。そもそもあなたがやっているのだ、と認知する人だってほとんどいないはずですから。それくらい人間って、他人のことに興味も関心も持ってませんから。
だから安心して、人の目を気にせずにやりなさい。それが良きことならば、あなたという人間が、心ある人に認知されるようになりますから。いつしかそれがウワサになって、人口に膾炙され、そのエネルギーが会社の上層部に伝わることで、未来の大抜擢というイベントを作るんですから。
どうせ失うモノは無いんですから、良きことを思いついたら率先垂範するんですよ。
と、書いてはみたものの、99.9%の人は、「私には関係ない話だわ」と思うんでしょうね。人生を激変させる簡単なワザなのにね。
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