「ミルメーク」が導入されたり、予算不足で給食のエビフライがなくなったり、献立が「質素すぎ」たりと、名古屋市の給食が話題を集めています。
月600円値上げになる名古屋市の給食
【質素すぎ給食 限界で市値上げ】https://t.co/ardUwcZsho
名古屋市教委は、市立小学校の給食費を来年4月から月額で600円値上げ、4400円に改定する方針を明らかにした。昨年度は食材費高いエビフライを出せず。保護者などから「質素すぎる」との声が上がっていた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) December 5, 2019
名古屋市の給食が質素すぎて笑えない
育ち盛りの子供達が不満をめ持つのは当たり前 pic.twitter.com/7qUvp9j0Xy— おたやん (@otayanota) December 5, 2019
限られた予算の中で、育ち盛りの子どもたちの栄養に配慮した献立を考えるのは大変なことでしょう。近年の物価上昇や人件費の高騰に伴い、給食が質素になってしまうのも、ある意味仕方のないことだと言えます。
しかし、アロマセラピスト&スピリチュアルライフコーディネーターであり、1児の母でもある原田瞳さんによると、フランスや韓国の給食事情は日本の給食とは比べものにならないほど環境や健康に配慮されたものなのだとか。
今回は、メルマガ「原田瞳のアロマトークルーム~幸せを叶える極上のエッセンス」から、フランスや韓国といった他国の給食事情をご紹介します。
オーガニック比率50%を目指すフランスの給食
フランスでは、 2022年までに給食食材のオーガニック(有機)比率を50パーセントにすることを法律で定める方向で、取り組まれているのをご存知ですか?
フランスでは近年、学校給食にオーガニック食材を導入する動きが相次いでいて、政府としても環境と健康に配慮した給食を支援しています。
給食食材の半分を有機にすることはマクロン大統領の公約でもあり、学校給食だけでなく、ケータリング業者にもオーガニック比率を50%にすることを法律で定めていくそうです。
韓国はオーガニック給食を無償化
フランスだけではありません。なんと、韓国でも2021年からソウル市内のすべての小・中・高校でオーガニックの無償給食を施工するのだとか。
また既に、有機農業面積が世界第5位のイタリアのエミリア・ロマーニャ地方では、幼稚園と小学校には100%のオーガニック食、中学・高校・大学・病院では、少なくとも35%のオーガニック食を義務付けているそうです。
日本ではまだまだ給食にオーガニック野菜が導入されることが難しいようですが、オーガニック給食で過ごしてきた子どもたちが大人になると、食への意識が断然異なるそうですよ。「ただの給食」ではなく、立派な「食育」になるわけですね。
食や環境への意識が高まる
オーガニック給食を食べてきた子どもたちが26歳になった時のアンケート調査では、 環境問題への意識、取り組み(ゴミをあまり出さないようにする)、食材を購入する時の産地や生産者、オーガニックかそうでないのか、地元産なのかなど、購入時の意識が、そうでなかったタイプに比べて、高かったというデータが出ています。
日本では、まだまだ難しい理由は、給食作りのための「食材の量が十分にそろわない」(天候に左右されやすく発注変更などに手間がかかる)、「規格がそろわない」(規格が不揃いだと、カッティングマシンなどにはじかれて、手作業で調理しなければならない手間がかかる。配達時間に間に合わなくなる。)などの問題があるそうです。
しかしそんな日本でも、タオルの町として知られる今治市では、お母さんたちが市長に掛け合い、市長と有機農産物の生産の現場に視察に行き、PTAが中心となり、声をかけ続けているようで、少しずつ推進の運動が広まっています。
フランスのようにすべてではなく、「50%をオーガニックに」という取り組みは、努力すれば実現可能かもしれませんね。
できるところからオーガニックを取り入れて
私たちは、毎日の食事によって、寿命や美、健康を、箸やフォーク、スプーンで選んでいるといっても過言ではありません。
悪い食事の習慣は、癌、心臓病、脳卒中、糖尿、肥満、うつなどなど、世界中に蔓延する慢性的な病気に繋がります。
反対に、食べるものをオーガニックで自然なものを増やし、果物や野菜、全粒穀物をたくさん食べて、白砂糖や加工食品の比率を減らすことで、お肌や細胞がとてもキレイになり、エネルギー、活力が溢れてきます。
純粋な生きた食べ物がどれだけ、私たちの心と体を癒すことになると思いますか?毎日の食事にオーガニック比率をちょっぴり高めてゆくことで、だんだん意識が変化して、 HAPPYオーガニックライフをあなたらしく楽しめるようになると思いますよ。
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