2度目の調査
生徒会は、諦めなかった。2回目に取ったアンケートは生徒や保護者に向けたものである。内容は、黒タイツの是非や出身中学で黒タイツが認められていたかなど。これには、1300人ほどの回答が得られたという。賛成は9割近く。中学では1校をのぞいて黒タイツが認められていた。回答の中には、保護者からの「体を思いやっていただきたい」という切なる声もあったという。
2ヶ月後、学校から返ってきたのは、またしても「NO」だった。「見た目については主観の問題」「防寒対策には、ベージュのタイツもある」という理由からだ。校長いわく「紺のセーラー服、紺のスカート。そして白のソックス。これが斐太高校の制服ですよというふうにずっと見てきたし、見られてきた」「周囲の高校は、紺だったり黒のタイツだったりするので、それとの区別」。これを覆すほどの意見が出てこなかったからだという。
私たちの意見って何なんだろう
これらの回答に対し、生徒たちは「納得いかないし、憤りを感じた」「私たちの意見って何なんだろう」ともらす。そして、最後の望みを保護者会や卒業生を交えた会議に託した。これまでの闘いの記録と思いを述べ、黒タイツの着用は全会一致で容認された。これによって学校側は手のひらを返す。「当然重く受け止めたい」「ベージュである必要性はないからOK」。
世の中に溢れる「ブラック校則」
「こういうもの」という曖昧な認識で変えられなかったり、「保護者や同窓会の意見」で180度変わる校則。この高校以外にも、世の中にはブラック校則が溢れている。今回の件について日本のネット上では「まだこんな校則あったんだ」と驚きの声があがっている。
ここにも高校生の“たたかい”が。
諦めず校則を変えさせたことは画期的!“昔から決まってるから”は校則を変えない理由にはなりません。
国会で私が質問した時、当時の林文科大臣も「社会通念に照らして校則を見直すべき」と答弁。理不尽な#ブラック校則 は変えられますhttps://t.co/0F7ncuYdIi
— 吉良よし子 (@kirayoshiko) December 13, 2019
岐阜県立 斐太高校で黒タイツが生徒のアンケートに関わらず却下。しかし、教師、父兄、生徒の各代表で開催した会議にてようやく、許可。生徒の頑張りが実りました。よかったですね。。。けど、そんな問題か?それぐらい認めない理由が不明。校長があほ過ぎるよ#斐太高校 #校則
— GIM (@minapapa6) December 9, 2019
であればその校則を教員みずから逐条解説できてなければおかしい。できないから全てがおかしくなる。規則の逐条解説すらできないなら、その規則・規約を運用する側にまわってはいけない。 https://t.co/pzin2HHdsi
— ktgohan(労改中) (@ktgohan) December 12, 2019
スカートや素足強制の学校、校長や教頭が三年間スカートに素足で過ごしてからその校則が妥当か言ってほしい 単純に寒いんだよ 冷え性の子だって多いだろうに…
— さら (@sgnmrmr) December 9, 2019
今NHKで岐阜県斐太高校の「黒タイツ着用を校則で認めてほしい生徒と親vs校長」の話題やってるけどこの校長やばい。アンケートで募った意見を「主観」だと突っぱねたり認めない理由が「素足が我が校の特色」「認める程の理由がない」って。いまだにいるんだこんな奴…
— shudasu (@sds01sds) December 9, 2019
校長のコメント酷すぎて焦る。むしろ規制する合理的理由を示すべきだろう。
「やっぱり紺のセーラー服、紺のスカート。そして白のソックス」「斐太高校はこうだっていう、そこへのこだわり。それを覆すだけの理由が出てこなかった」
黒タイツがダメなワケ 校則とのたたかい https://t.co/9zBZ7Bt9yr— 佐藤倫子 (@sato__michiko) December 12, 2019
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