黒タイツ禁止という「ブラック校則」に立ち向かう生徒たちの闘い

2019.12.13
by MAG2NEWS編集部 NK
 

2度目の調査

生徒会は、諦めなかった。2回目に取ったアンケートは生徒や保護者に向けたものである。内容は、黒タイツの是非や出身中学で黒タイツが認められていたかなど。これには、1300人ほどの回答が得られたという。賛成は9割近く。中学では1校をのぞいて黒タイツが認められていた。回答の中には、保護者からの「体を思いやっていただきたい」という切なる声もあったという。

2ヶ月後、学校から返ってきたのは、またしても「NO」だった。「見た目については主観の問題」「防寒対策には、ベージュのタイツもある」という理由からだ。校長いわく「紺のセーラー服、紺のスカート。そして白のソックス。これが斐太高校の制服ですよというふうにずっと見てきたし、見られてきた」「周囲の高校は、紺だったり黒のタイツだったりするので、それとの区別」。これを覆すほどの意見が出てこなかったからだという。

私たちの意見って何なんだろう

これらの回答に対し、生徒たちは「納得いかないし、憤りを感じた」「私たちの意見って何なんだろう」ともらす。そして、最後の望みを保護者会や卒業生を交えた会議に託した。これまでの闘いの記録と思いを述べ、黒タイツの着用は全会一致で容認された。これによって学校側は手のひらを返す。「当然重く受け止めたい」「ベージュである必要性はないからOK」。

世の中に溢れる「ブラック校則」

「こういうもの」という曖昧な認識で変えられなかったり、「保護者や同窓会の意見」で180度変わる校則。この高校以外にも、世の中にはブラック校則が溢れている。今回の件について日本のネット上では「まだこんな校則あったんだ」と驚きの声があがっている。






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image by: Shutterstock

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