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「賞味期限切れ卵」57日間は食べられるの衝撃。保存・調理法は?

賞味期限切れの卵、どのくらいで捨てていますか? 1週間? 10日間? 1ヶ月? …実はそれ「もったいない」かもしれません。冬場に限り産卵後57日以内であれば賞味期限を過ぎていても食べられると日本卵業協会のHPに記載があるのです。今回は、季節ごとの詳しい賞味期限と、食べて良い卵・悪い卵、オススメの保存方法や調理法など、あまり知られていない卵のことについてお話します。

基本のキ。「賞味期限」と「消費期限」の違い

農林水産省のHPによると、「賞味期限」は、袋や容器を開けないまま、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、おいしく食べることができる期限のこと。そのため、この期限を過ぎても食べられなくなるわけではありません。ただし、一度開けてしまった商品は期限に関係なく早めに食べましょう。対して、「消費期限」は、安全に食べられる期限のことで、期限を過ぎたら食べない方が良いとされています。

卵の賞味期限の設定

卵の賞味期限は、安心して「生食」できる期限を表示しているそう。パック事業者と量販店、バイヤーの話し合いで決めており、パック後14日程度を年間で設定しているところが多いようです。

季節ごとの賞味期限

サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は、卵の保存温度によって異なるため、実は季節によっても賞味期限が違います。7〜9月が産卵後16日以内、4〜6月、10〜11月が産卵後25日以内、12〜3月が産卵後57日以内(※英国のハンフリー博士の研究に基づいて算出され、家庭で冷蔵保存する7日間を加えたもの)。パックしてから14日間が賞味期限として表示されていることから、パックする7日間と表示された14日間を引いても、まだ36日間も食べられるのです。

ただし、期限を過ぎた卵は、加熱調理(70℃で1分以上、他の食材と混じる場合は75℃1分以上)して食べるのが望ましいとのこと。常温で保存している場合などによっては、腐敗確認し廃棄した方が安心です。 

 この卵、食べていい?

「血が混ざった卵」と「1つの卵に卵黄が2つ入っている卵」。あまり食べない方が良いと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、このふたつはどちらも食べても大丈夫なのです。

血が混ざった卵は、大きな音など鶏がが驚くようなストレスが一時的に加わった場合に、流れ出たごく少量の血液が卵黄膜に付着してできるもの。血の部分を除いて、生食しても問題ないとのこと。気持ち悪いという方は、加熱すると良いかもしれません。

ひとつの卵の中に卵黄がふたつ入っている卵は、「突然変異」ではありません。いくつかある卵胞の中のひとつが破裂して排卵が起きる通常の産卵に対して、ふたつの卵黄が連続して排卵され、そこに卵白分泌部から卵白が分泌され産卵されたのが「2黄卵」。産卵開始後2ヶ月程度の鶏が産むケースが多いそうです。

おすすめの保存方法

温度や殻が割れているか否かで保存できる日数が異なりますが、冷蔵庫保管の他には「ゆで卵」がオススメです。株式会社光琳発行の『卵-その化学と加工技術』によると、硬くゆでると5℃の場所で2〜3ヶ月、10℃の場所で3週間、25℃以上で3〜7日程度。殻にヒビがない場合は3〜4日程度、ヒビが入った日にちがわからないものは廃棄しましょう。基本的に、殻を剥いたらその日のうちに食べた方が良いです。

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source:日本卵業協会農林水産省

image by:Shutterstock

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