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大地震発生率、関東50%超の衝撃。全国31の活断層で切迫度がS

1月17日の「おはよう日本」で放送された「地震切迫度」について、ネットなどで注目が集まっている。NHKによると、地震調査研究推進本部は、全国で活断層の調査を進め、発生確率などのリスクを評価してきたという。現時点で、地震が起きる切迫度が阪神・淡路大震災の直前と同じか、それを上回る活断層が「31」もあるとのことで、地震への備え、避難場所等の確認を改めてするべきなのかもしれない。

地震切迫度とは

地震発生確率などから、4つのランクに分けられているのが地震切迫度。すぐに起こることは否定できないが確率は不明の活断層が「Xランク」、0.1%未満は「Zランク」、0.13%以上は「Aランク」、そして3%と最も高いのが「Sランク」である。阪神・淡路大震災が起きる直前の発生確率は、0.02%から8%で、現在の「Sランク」にあてはまるという。

「Aランク」との活断層

「Aランク」とされている活断層は、全国に35。平成28年に熊本地震を引き起こした「布田川断層帯」の地震直前の評価は「Aランク」だった。

「Sランク」の活断層

「Sランク」とされている活断層は、昨年1月1日の時点で全国に31。「糸魚川ー静岡構造線断層帯」や「中央構造線断層帯」、「三浦半島断層群」など8つの活断層帯の一部では、発生確率が8%を超えており、阪神・淡路大震災の発生前より切迫度が高まっている。

8%超えの危険な活断層帯

NHKによると、地震発生確率が8%を超えた8つの活断層帯は、長野県と山梨県にある「糸魚川ー静岡構造線断層帯」、静岡県にある「富士川河口断層帯」、熊本県の「日奈久断層帯」、長野県にある「境峠・神谷断層帯」、近畿から四国北部、九州北部にある「中央構造線断層帯」、岐阜県と長野県にある「阿寺断層帯」、神奈川県にある「三浦半島断層群」、広島県と山口県の沖合にある「安芸灘断層帯」。

これらの活断層帯に注意するのは当然だが、未知の活断層帯が大きな地震を引き起こしているケースもある。平成16年のマグニチュード6.8の「新潟県中越地震」や、平成20年のマグニチュード7.2の「岩手・宮城内陸地震」、おととし発生したマグニチュード6.7の北海道胆振東部地震なども未知の活断層だった。

今後30年間に大型地震が発生する確率

地震調査研究推進本部は、今後30年の間にマグニチュード6.8以上の大型地震が発生する確率も推計している。それによると、関東全域で50%〜60%、中国全域では50%、九州全域で30%〜42%、四国全域で9%〜15%だという。「生きている間に必ず地震はくるものと考えて、適切な備えをしてほしい」と地震調査研究推進本部の平田直委員長は語っていた。

source: おはよう日本NHK

image by: Shutterstock

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