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販売員が「マナー」を知っていると、なぜ接客に有利になるのか?

毎回、販売に関するさまざまなヒントやアドバイスを配信してくださる、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、「マナーを知っていること」が販売員にいかにメリットをもたらすかを解説しています。

マナーを知ってみる

マナーを嫌う人って少なからずいます。

私も(自分のせいで)育ちが良いとは言いにくいタイプなので、マナーについては、できるだけ避けてきたと言っていいかもしれません。というか、マナーから外れることに憧れを抱いていたような中二病でした(笑)。

まぁでも、販売員として働き出してからは、マナーを知っているのとそうでないのとでは、大きな違いがあることにも気づきました。例えば、靴を売っていた頃などに、「結婚式に履いていきたい」とお客様から言われてどの靴なら大丈夫か答えられないと、なかなかに困ることになるわけです。

販売をしている以上は、ある程度のマナーを知っておくというのは、大事なことではないかと思っています。

世の中には沢山のマナーがあります。よく分からない、誰が決めたのかも分からないようなマナー風のものも存在しますが、明らかに知っておかないと困ることもあるわけです。そうしたマナーについて、皆さんはご自身の業界に関わることを知っているでしょうか。

ここで気をつけなければいけないことは、マナー通りの提案をしなければいけないわけではないということです。先ほどの結婚式のような場合で言いますと、男性が結婚式で履く靴は、ストレートチップかプレーントゥの内羽根が良いとされています。それがフォーマルであり、ふさわしいとされているのです。

ですがだからと言って、状況によって、関係によっては、必ずしもその限りである必要がないこともありますよね。ブーツを履いていっても、何の問題もないということだって当然あります(アパレル関係者の結婚式とか、服装全部がめちゃくちゃ自由なこともあります)。だから、マナー通りの提案が絶対にお客様のためになるというわけでもありません。

ただ、大事なのは、知っているかどうかです。マナーを崩すというのは、あくまでもマナーを知っていてそれを正当に崩せるかどうかだと考えています。接客の挨拶などと同じで、きちんとした作法はわかっているけれども、それをあえて崩すことで、相手に居心地の良い挨拶をする。提案でも同様に、知っているからこそ、崩していい線引きもできるのです。

お客様からしても、「マナーのことは知らないけど、多分大丈夫ですよ」と言われるのと、「正式にはこうですけど、このくらいなら大丈夫です」と言われるのとでは、説得力が100倍変わります。その説得力を持つためにも、マナーを知っておくということは大事だと思うのです。

自分がいる業界のマナーを、改めて学んでみてはいかがでしょうか。

今日の質問です。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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