どこの企業も欲しがる自立・自律型人材になるための7つの条件

 

3つ目に挙げられている「客観的な見方・表現」とは、自分の立場からの見方や表現ではなく、相手の立場からの見方、表現など、自らの視点から離れる見方・表現です。例えば、チームメンバーの視点から見たらどう見えるのか、お客様の立場だったらどのように表現するか、などといったように、リーダー自身の視点から離れて物事を見て、表現することが、リーダーにとって大切になります。

また、4つ目の条件として挙げられていますが、リーダーとしては、目先の短期的なものの見方も必要ですが、少し先の中長期的な見方も重要になります。例えば、目先の利益ばかりを追い求めていると、本質から徐々にずれていくことも考えられます。3~5年先の中長期的な在りたい姿を描いて、その姿を見据えながら短期的な見方、表現をしていくこともリーダーとしての役割になるでしょうね。

5つ目の条件として、「信頼関係」が挙げられています。リーダーは、チームメンバーやお客様などとの間に信頼関係を築いていくことも必要不可欠ですね。信頼できないリーダーのもとでは、たとえ成果が出ていたとしても、長続きしないのではないでしょうか。まずは、リーダー自身がメンバーなどの関係者を信頼することから始まります。そして、小さな約束を守り続けるなど当たり前のことを当たり前にやっていくことを積み重ねることで、信頼関係を強固なものにしていくことが大切になります。

6つ目の条件に挙げられている「率先垂範」ですが、信頼関係を築いていくことにもつながってくるのでしょうね。リーダー自らが率先垂範して行動していくことも、リーダーにとって重要な姿勢のひとつです。例えば、チームメンバーに「勉強した方がいいよ」とリーダーが言っても、そのリーダーに勉強する姿勢がなければ、メンバーは、きっと「言葉だけか」と思って、勉強しないのではないかと思います。やはり、リーダーは、メンバーなどに対してまずやって見せることで、見本を示すことが大事になるのでしょうね。

最後の7つ目の条件である「指導と育成」も、チームメンバーの成長を促していくうえで、リーダーにとって大切な条件になります。指導とは、相手に教えること、育成とは、相手が自ら考え、行動できるように促すことだと捉えることができます。

チームメンバーの成熟度がまだ高まっていない場合には、見本を見せたり、言葉で説明するなどして教えることが必要です。そして、次第に成熟度が高まってきたら、メンバー自身に考えさせるような質問を投げかけるなどのコーチング的手法を用いて、メンバーを伸ばしていくことが必要になります。

チームメンバーの状況などによって、手法を変えていくことがリーダーには求められるのでしょうね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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