なぜ、行列のできる精肉店は月にたった3日しか営業しないのか

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コンビニエンスストアの24時間営業見直しの検討が行われるなど、少しずつ世の中も変わりつつありますが、その数はまだまだ多いのが実情。コンビニ以外でも、年中無休というお店は全く珍しくはありません。そんな御時世に、月に3日しか営業しない精肉店があります。3日で1ヶ月分の売上を稼ぐという、その驚きの戦略とは? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、詳しく紹介しています。

月に3日しか営業しない精肉店が儲かる理由

月に3日しか営業しない精肉店が、奈良にあります。3日間で1ヵ月分を稼ぐのです。扱っているのは、A5ランクのみの「大和牛」と馬肉。一般客はもとより、一流料理店にも販売しています。なぜ、3日間しか営業しないのでしょうか。

以前は毎日開けていたのですが、お客さまの多い日もあれば、少ない日もあります。お店を開けていれば、当然経費も掛かります。特に人件費は高く、その分をより多く販売しなければならなくなります。

ならば、営業日を絞り込み、集中販売すれば、経費も掛からなくなるのではないかと考えました。経費が少なくなれば、安く販売することもできるので、さらに集客力も高くなります。しかも、「3日間」はかなりの付加価値となるはずです。そう考えたオーナーが、「月3日間営業」という、大改革を決断したのです。

このお店は、肉牛農家が経営しているのですが、以前は二足のわらじで非常に忙しく、余裕がありませんでした。しかし、お店の営業を3日間にしてからは、営業日以外は牛の世話に集中できるようになりました。牛と関わる時間が多くなったことで、より質の高いお肉を生産できるようになったのです。

そんな美味しいお肉をお客さまが見逃すわけがありません。3日間に集中して、押し寄せるようになったのです。すべてが善循環しており、儲けのビジネスモデルが確立されているのです。思い切った経営戦略が、成功をもたらしたのです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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