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医療現場に打撃。新型コロナによる休校で看護師170人出勤できず

看護師が出勤できなくなってしまった。安倍晋三首相が3月2日から春休みに入るまで全国の小中学校、高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請する考えを表明。その要請に先立ち、27日から小中学校の臨時休校が始まった北海道で、ある重大な問題が発生している。子供のいる看護師らの一部が出勤できなくなり、およそ750人のうち約170人が欠勤となってしまったのだ。

休校措置で病院がピンチに

NHKによると、休校措置による影響で看護師が出勤できなくなってしまったのは、十勝地方で最大規模を誇る帯広市の「帯広厚生病院」。28日から全体の2割を超える、およそ170人が出勤できなくなったという。

この影響を受け、病院は28日から学校が再開されるまでの間、外来は予約や救急のみとし、予約外の患者の診療を休止することを決定。通常は1日あたり1600人の外来診療のうち、200人が予約外などの患者だという。また、来月1日以降は、入院病棟の一部の使用をとりやめ、患者に入院日の延期をお願いするケースも想定される。

帯広厚生病院は十勝地方で唯一の感染症指定病院。今後、新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れなども増えるとみられ、病院として対応に追われそうだ。

帯広厚生病院の菊池英明病院長は、「小中学生が家族にいる看護師は出勤できない人が相当数いると推測されるため外来の規模を縮小しないと十分な医療を継続できないと判断した。緊急性のない患者には後日、受診をお願いしたい。新型コロナウイルスの感染者が発生した場合にも安全に医療ができるよう準備に入っているので理解してほしい」と話しているとNHKは報じている。

医療現場が崩壊の恐れも

一足先に小中学校の臨時休校が始まった北海道で、看護師が出勤できなくなるという、思わぬ問題が発生した。病院から看護師がいなくなってしまっては、患者の治療はままならない。3月2日からは全国の小中学校、高校や特別支援学校の臨時休校が始まる予定だが、想定していなかった問題が新たに浮上することは間違いないだろう。ネット上では厳しい声が挙がっている。






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source:NHK産経新聞

image by:shutterstock

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