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やってる感だけで「緊急事態宣言」を出さない安倍首相に批判の声

新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが止まらない。1日午後4時半の時点で、東京都は新たに都内で66人が新型コロナウイルスに感染していると発表したとNHKなどが報じている。これで都内で感染が確認されたのは587人となった。こうしたなか「緊急事態宣言」が出されるか注目が集まっているが、安倍首相は1日の参議院決算委員会で「現時点で出す状況ではない」とした。


安倍首相「フランスのロックダウンとは違う」

NHKによると、安倍首相は1日、「今この時点で緊急事態宣言を出す状況ではない」と考えを述べ、私権を制限する側面を持つ緊急事態宣言については「総理大臣や国が強大な権限を持つのではなく、都道府県知事が権限を持ち、必要な要請や指示を行うものだ」と言及。そして、フランスのように早急に都市を封鎖はできないという認識を述べた。

政府内では、緊急事態宣言が出される際の想定をし、水面下で準備を進めている。仮に出す段階になったとしても、都全体ではなく、地域を絞って出す可能性がある。

小池都知事「国が判断すべき」

また、NHKによると小池百合子都知事は31日、緊急事態宣言について「国が決めること」とし、現状は宣言すべきなのかを国は判断すべきだという考えを示している。小池都知事は「(宣言すべきかどうかの判断をする上で)参考になればということで都内の感染状況を伝えた。状況はギリギリと申し上げており、国家としての判断が今、求められているのではないか」としている。

緊急事態宣言は出すべき?

日本医師会は記者会見で「現状はぎりぎりの段階だ」とし、東京都の感染者数が3桁に近づくことになった場合、緊急事態宣言を出すことを考えていかなければ「医療崩壊につながる可能性が非常に強い」との見解を述べたとNHKが伝えていた。感染症の専門家などで構成されている政府の「諮問委員会」の委員の大半は「爆発的な感染拡大が起こってからでは手遅れ」といった理由から「もう宣言を出したほうがよいのではないか」という意見だったという。

この非常時、何が正しいかは誰にもわからない。しかし、こうしたときに国民の命や暮らしを守ろうと思い切った政策を取る国のトップを望んでしまうのは私だけであろうか。

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source:NHKTBSニュース

image by:首相官邸HP

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